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「すんません、ちょっとびっくりさせちゃいましたかね…?
初めまして。高等部一年、ヴェロニア・ウレリヤムと申します。お見かけしない顔だと思ったら初等部の方だったなんて…これも何かの縁っすよ。どうっすか、この後一緒にお茶会でも。
あぁ!別に口説き文句とかじゃなくって!ただ何か学園についての事とか。まぁ私もまだ高等部一年の分際なんすけど」
「これでも運動は得意なんすよ。どうっすか?一緒に一っ走りしません?何か最近座学続きでキツかったんすよねー。
あ、別に何か用あったならそっち優先してもらって構いませんので」
「……うっわ最悪……ねぇ、どこから見てたんすか?覗き見なんていい趣味してますね。ホント……はぁ…」
「外の世界、ですか…私は別にどうでもいいっす。生徒会の皆様の方針に身を委ねますから。
あとほら、外の世界って怖いんでしょ?私も馬鹿じゃないんで。自ら危険に身を晒す真似なんて絶対しません」
「あ!……あ、の………っ…こ、こ……教えて、もらいたい、んす…けど………」
「やだやだやだぁ!!それ美味しくないんすもん!!勿体無いって…じゃあ私の代わりに貴方が食べて下さいよ!!」
【備考】普段は悪戯好きで、それでいて聞き上手な愛想の良い子。
後輩とも積極的に絡みに行き、先輩にも境界線を引いているものの、壁を感じさせないフレンドリーさがある。特定の人物を除いて。
実は驚く程の生徒会長崇拝者で、遠目からいつも見守っているストーカーもどき。
本人に傷付ける意思はないが、やっていることはストーカーそのもの。
念の為言っておくが、端末への異常なメッセージ送信、カメラや部屋の中への両の手で数えられない程の写真所持はしていない。
なんとなく察せられただろうが、生徒会長の前だとすぐ赤面し、下を向いてしまう。発汗が酷いのもこれ。
話し掛けられでもすれば異様にどもり、一度分からない所を自らご教授を願ったにも関わらず、はくはくと陸に上がった魚同然に慌てふためき、意識を飛ばす直前まで行った。
聞き上手である為柔軟な対応が出来るが、それと同時に流されやすくもある。
一度情に流されて、聞いていた自分が更なる混乱を招いてしまったことがあり、それ以来情は出来るだけ切り捨て、公平な判断を下そうと努力している。
しかし極端過ぎる為、心無い様に最近は変わりつつある。
悩みが消えればそれが原因でまた悩みが出来るのがずっと葛藤している悩み。
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