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10.珍しい ページ12
「あ。」
「お邪魔してまーす」
ペコリとお辞儀すると河村さんも浅く礼をした。
カメラの照明器具の角度調整やその他諸々のお手伝いをさせてもらいながら、彼の穏やかな声に耳を傾ける。
「渡邊さんて、…あぁ止めようかな」
「どうしたんです？」
シャイながら頑張って、言いかけた河村さんを引き止めてみた。
「いえ、大したことじゃないんですけれけども。
…撮影終わればそのまま仕事終わりなので一緒に帰りませんか？」
少し唸って一緒に帰ろうと提示してくれた。
なんだろう、話してくれたら嬉しいなという心の隅に
やった！帰れるの嬉しい！(後者が7割)なんて心密かに思いつつ、私は是非と元気良く返した。
11.TRPGの沼へようこそ→←9.目があったので勝負してみた
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作者名：光希 | 作成日時：2022年9月7日 20時
