【Q.K】この可能性を求めよ(仮) part.2 (ページ6)

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十七夜月の思った不可能ページ6

「花言葉ってさ、愛情だとか、嬉しさだとかそういう系が多いけどさ。
青い薔薇の花言葉は1つは不可能なんだよねぇ…。」

その発言に彼は「マイナスな感じだね」と返す。

「でもそれは青い薔薇の1つ目の花言葉だからね。」
と人差し指を立てて言うと

「じゃあ、2つ目は？」と聞き返す。
つまらなそうに聞いてた癖に興味あったのかよと思いつつ、返答する。

「まあよくあるような奴よ。
…奇跡。
マイナスなイメージの不可能と
プラスなイメージの奇跡。
青い薔薇1つで表される花言葉。

これ知ったときビックリしたもん、
この花1つで全然違う花言葉を持ってるから。
大体、薔薇だったら～の愛情とかってのが続くんだけど…」

私の発言は個々で遮られた。

「青い薔薇はちょっと前のAそっくりなのかもね。」
そう彼は言うのだ。
思わず「へ？」と言う。

「不可能を不可能と決めつけていた時期もあったけど、
その不可能は一つの奇跡によって可能になったでしょ？」
確かにそうだ。今だってこれに振り回されてるしね。

「幾ら話していても
楽しくない、つまらない、面倒。
そんな感情しか出てこなかったから、

きっと私は"本当の友人"のできないヤツで何があっても一生独りぼっちなんだ。

そう思ったんでしょ？
本当の友人ができない、と不可能と決めつけた。」
「出会いって奇跡だよ。
だからそっくりだなぁ、ってさ」
ハハハと笑う。

図星だから、気に食わなくて
「なんかカッコいい風に言いやがって。
ほんっと昔から、こういう人の事情にはうるさいねぇ…」と私は言った。

ハハハ、と上を向いて笑う彼。

「でも本当、
独りじゃ何もできない。
それはある意味本当だし、私だって一人でもがいたけれど、いい結果が出たのは少なかった。
誰かがいるから、それが力になる。」
「…無駄に勘のいいヤツだな、お前。」
気づけばそう言っていた。

「勘が悪くて、知らず知らずのうちに人を傷つけるようなヤツよりマシだろ？」
苦笑いで彼はそう言う。

「そうねぇ…だけど、なんか該当しそうな人がいるの何でだろうね。
んで、何かうっすら顔も想像できちゃったから止めよっかこの話」

「そうだな」

どこからかくしゃみが聞こえたのはまた別のお話。