【Q.K】この可能性を求めよ(仮) part.2 (ページ5)

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得以外選ばない彼女と相棒ページ5

「そういやさ、Aが
『ここに入る理由は他にもあった』って言ってたじゃん？」

『うん、そうだね』

「それって、何なの？」

易々と聞くなぁ…まあいいけど

『私は利益を得ないことはしない。
つまり、面倒なことは基本やらないのよ。

ぶっちゃけると、生徒会長は
信頼、内申、雰囲気とかのためにやったし。』

「それ腹黒くて、最低な奴じゃね？」

『失礼だなおい』

『昔は「LINE交換しよ」って言われても、面倒だったから即席の嘘吐き続けてた。』

「でもいっぱい入って……」

『あぁ、ネットの子たちだけね。

ネットは見ず知らずの人と関わる、
つまり本当の自分、表を知らずに関わってくれるから楽なのよ。
リアルの私は忘れ去られてるんだよ』
苦しくて、少しか細い声になる。

『多分、動画投稿以外とかだと私はここが楽だな。
代理で代表をやってるのも、クリエイターかつネットだったから。』
そう、ネットなら堂々と居られる。

「やっぱ、すげぇな」

『何が？』

「ここまで話してて、俺らが～してくれたから、って無いの。普通は
メンバーが～、とかって若干あったりするし。
自分がこうしたいって突き進んで、自分が心からそう思ってるって言えるのも、全部凄い。」

『ふふーん、そりゃ自分は"暗いユニットのムードメーカー"だからね！

…でもさぁ。
ここが普通と違う、って誰が見ても分かるでしょ？

普通と違うが、私にとって生きやすい普通になってるんだから。
だから、結局最後の結論としては君らの影響もある訳よ。』

色んな意味で普通とは違う。
それが結局いいものになって、自身の普通になる。

信じなくば信じないまま終わるのみ。

『信じぬものには信じた答えはなく、
　信じたものにも信じた答えはなく、
身近にいる者が本当の信じた答えへ導くのだ。』
名言っぽいことを言う。

『私にとって本当の友人はね、
何があろうと寄り添って、支えてくれる人なんだよ。
相棒みたいに、』

＿＿あなたの、私の隣には必ず誰かがいるから。
『これからも、君の隣に居させてね。』

「支え合って生きて行こう、だろ？」

『そうだな』