【Q.K】この可能性を求めよ(仮) part.2 (ページ4)

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申し訳ない俺とためらう彼女ページ4

「やっぱり、なんか困ってる？」

『…』
そう声をかけても彼女はそっぽを向いたまま、こちらに向いてくれる気配はない。

最近彼女がずっとこうなのだ。

「いつもみたいにてきぱきはやってるんだけどね。
ふと見るとたそがれてたりするんだよ」と福良さんも心配してらっしゃる。

「頼れる副リーダーが凹んでんの、どうした？」
須貝さんもこうだし。

「ああなる時もあるでしょ」
と河村さんは言うし。

うーん…俺、何かしたっけ？

デスクで手の止まっている彼女に思いきってさらに話しかける。

俺を頼ってよ、な？って。

「…俺も力になれるならなる。
それとも俺が嫌？」
『そんなことないよ！』
俺が言った瞬間に、返ってきたので少し驚いた。

それに気づいたのか
あぁ、ごめんごめん。と誤ってくれる。

『私が不安そうにさせちゃってるのは、ただ…』

「ただ？」

『…なんか昔が忘れられなくてさ』

「そっか。女子高とかって、やっぱりなんか違うの？」

『まあ、うん。
代表ってさ、誰しも皆を正しい方向に導きたいって思いはあると思うの。

でも自身の「正しい」を優先すると、相手が不満を感じたりするし、考えないといけない。
個々が面倒とか従うのが嫌だとか、
そんな感じは若い時だとあった訳で。

「両者が正しく、平和に」とか難しすぎて夢のまた夢っての。

一人じゃ生きていけないんだよね、何処だってさ。

だって、～しようって一人で言うより、複数人で言う方が影響力強いでしょ？
しかも嫌われてたら尚更従ってもらえない。』

「そうだね」

『今までずっと辛いまんま、代表を続けていてね。今でも、今更少し難しい気持ちでいる。

本当にできるのかなぁ、って。

QKでこうするのが苦では無いの。』

「できるよ。
今辛くない、でしょ？」

『うん』

「なら大丈夫。嫌いにならない限り大丈夫さ。」
そう言った。

「気づいてやれなくて、ごめんな」
『今ここにいてくれてありがとう』
一つのソファに2人、肩を並べて座っていた。