【Q.K】この可能性を求めよ(仮) part.2 (ページ15)

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強者は弱いところもあるページ15

「大………大丈……大丈夫?」
と篠ちゃんが聞いてくる。
急に血の気が引いたような顔をしたからか、考え込んだから心配されたのか。理由はともかく申し訳なかった。

「ははは…大丈夫、大丈夫。」と笑って返すと、彼は少し心配そうな顔で見た。

彼は何だかんだ言って一番私を知っている。だから、その顔をする意味もよく分かっていた。

「ま、代理が俺から居なくなられたら困るからね」
今では任される権力の規模が編集長から社長になっている。

もはやこの会社の柱の一部となっている私の責任は凄まじい重さだったが、楽しいからこそ重さは感じつつも少しは楽に感じていた。

「仕事にも慣れて、手慣れた手付きで書類を整理する姿はなかなかの見物だね」
「もはやその仕事姿は後輩社員の憧れの的かつ社員、社長の鑑だな」
と言われることも多々。

因みに福良さんや河村さんと共に仕事をしたりしますが、間違えるとスパルタ修正が入ります。
誰だって完璧では無いんですから。

「よく考えれば一番凄い役に立ってるんだよ。」

「所詮代理だよ…？なんなら福良さん達の方が凄いし。」
そう言うが福良さんの方が有能と言っても過言ではない。
だからどうして私が代理なのか、よく分からないままやってきていた。

「それでこなすのは流石だなって。だから任せてんじゃん。
もっと誇りに思っていいことだからな？」
そう彼が言うので
「当然のことをしたまでです。」と、このドヤ顔で示した。