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彼女の目は何時だって死んでいた。

でも僕に会う時や、好きなことを語る時は爛々と目を輝かせて、
「でねでね、」と語り続けた。

…「僕と一緒に居るときは」。
それは僕の勘違いかもしれない。
己の欲がそう感じさせているのかもしれない。


途端に僕の頭の中での場面は病室へと切り替わった。
「なんで私と話しに来てくれるの?」
今とは違う、悲しげな表情。
死んだ目に浮かぶ涙。
悲しさ故か、嬉しさ故か、
分からない表情。

彼女が何度この質問を訊こうとも、
どちらにせよ答えは至って単純だった。
「全部僕がそうしたかったからさ。」



彼女の死んだ目は、つまらない目はもう見たくない。


二度と彼女に孤独が訪れないように、
だから。執筆状態:完結











 




 
 

 
 
 
 


















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作者名:光希 | 作成日時:2021年3月8日 21時

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