【Q.K】孤高の魔女は、俺の自慢のエンジニアです。

▽三大欲求よりゲーム ページ5

彼の名前を教えてもらうとどこか聞き覚えのある名前であったが、気にしないことにした。

『あぁ…ゲームしたいぃ。』と欲がまんま口に出る。

「ゲーム好きなんですか。」

『もちろん！大好きです。』
『とあるゲームに、青い炎があってね、炎色反応と同じだな〜とか、いっつも考えるんだ〜』
あっ、語ってしまった…

「津田沼さんって、ゲームの話をしている時、凄く。楽しそうですね。」
『まあ好き、だからね。』

「僕そんなイメージ全然無かったんで意外でしたけど。」

『こう見えて私、高校時代
ゲームの全国大会で優勝経験あるから』控えめな自慢をする。

「凄い…。」

『飯よりゲーム、
睡眠よりゲーム、
　金よりゲーム。
ですから。』
と笑い、

クイズで有名なあの人も、好きなことに一生懸命だったんだよな…。と思った。

『私にとって、ゲームとクイズは同じだと思ってます。』

『勝つために戦略を練ったり、学んだり。
勝ったら凄く自分の実力が表せていると思える。そんなとこが、似てませんかね。』


この時だけ、私は本当の私に戻れる気がした。
この時間が永遠に続けばいいのに。
そう思っても不可能であるが故に、諦めるしかなかった。
"必ず時は過ぎて行くから"。


いつかは忘れられることも分かってた。

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