代わり映えのないオフィス ページ26
津田沼side
ある日いつものオフィス。
彩加さんは朝それのアナウンサーとしてスイッチを入れて。
楓ちゃんは河村さんに編集を確認。
伊澤さんと伊沢さん(いろんな意味で暗黒微笑)は雑談(クイズ)と雑学について。
私はエンジニアの仕事以外だと、しっかり企画書類をまとめたり作ったりして。
『…ん"ん"っ。』
押さえましょう、妄想。尊死は勘弁。
と、とんでもない妄想と言葉の羅列を強制的にやめた。
『伊沢さーんこれ…』
「あのさ、さん付け。気遣わなくていいからね」
『じゃあ心置きなく呼ばせていただきます。』
『…なんだ、しかめっ面で嫌がってるのかと思いましたよ。』
「あれはただ企画とかで悩んでたのと、呼ばれ方が馴れないなってので。」
眉間に皺を寄せてただけ、か。
『良かった、気にくわないことしちゃったかと思いましたよ。』
「ずるい!私にも呼ばせてくれたっていいのに。」
「くん付けの下呼びで充分でしょ」
「呼び捨て〜」
「拓兄は拓兄。私はいいや〜。」
「別に呼び方なんてどうでもいいんじゃない?」
『篠崎さんそういうの気にしないタイプなんですね。』
「じゃあ篠崎さんはしのちゃんで。」
「しのちゃん…」
「…それはやめて。」
恥ずかしがり耳が真っ赤になっていながらも、真顔。
この人怖いし動じなさそうだから大丈夫かと思ってたけど、一番気にしてたわ。
「あっれれ〜?どうでもいいんじゃなかったの?」
「うぅっ…」
「しのちゃん♪しのちゃんっ♪」
もはや悪意しかないこの笑み。
「篠崎さん…んふっ」
笑ってしまう寸前で必死に堪える伊沢さん。
「笑うな伊沢!」
それを見てキレる篠崎さん。
『「呼び捨てぇっ!」』
「ははははっ」
「もう…」
と篠崎さんもとい、しのちゃんは呆れていたものの、幸せそうな顔を見せた。
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緋歌梨(プロフ) - 光希さん» そうなんですね!何も知らないとは言え、すいません…m(_ _)m (2021年2月2日 22時) (レス) id: ef32365840 (このIDを非表示/違反報告)
光希 - 緋歌梨さん» すみません!こっちは、澤(元夢主の名字)なんです。非常に分かりにくい表記となってしまっていたのでフルネームにさせていただきました。 (2021年2月2日 20時) (レス) id: 064d16a4fd (このIDを非表示/違反報告)
緋歌梨(プロフ) - izwさんの漢字違いますよ!“澤”じゃなくて、“沢”ですよ!! (2021年2月2日 6時) (レス) id: ef32365840 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神影光希 | 作成日時:2020年10月19日 21時