【Q.K】孤高の魔女は、俺の自慢のエンジニアです。

▽心強い人 ページ20

咲希 side

ボロボロ。不安だった、自分を導いてくれたのがレイ。

しっかり聞いてくれて寄り添ってくれる伊沢さん。
その周りにいる人たち。


気付いたら孤独で、また

気付いたら沢山の仲間に囲まれていた。


"孤高"はもう捨てた。

どんな場所でも美しく輝く
"気高き"者として、これから生きて行こう。
そう思った。

そして彼曰く、
「俺がいくらCEOだとか偉い存在とはいえ、知らないことも学ぶことも沢山ある。」

「「自分は何にも」
そういうのは全部ウソだって思っちゃえばいい。
自分も知らない可能性を見つけるんだ。」
いわば、自分探しの旅。だと。


「他者から学ぶこともあるし、こんなちっぽけな世界で知ることなんて世界の全体から見たらほんの少し。
そんなのもまだまだこれから学んでいくんだよ、きっと。」
そっか、と小さくため息を漏らして。
笑顔を見せた。
私は、彼の言葉に希望を感じた。


「俺の座右の銘は？」という質問に対し

『「無知を恥じず、無知に甘えることを恥じる」。でしょ？』と答える。

「良くできた、」
だから、知らないことはどんどん知っていけばいい、って。

彼が言いたかったのはそういうことだろう。
何度言われたって響かなかった言葉を彼に言われて、凄く心に残った。

私の人生を描いたものをまるで読んだかのように丁寧に、かつ私を分かってくれている、とそう思った。

それは彼が仮眠を取り始めて数時間、はたまた久々に帰宅してからも尚、頭に残っていた。
ーーー
(これ私が小6で書いた文集内の文を少し改変しただけ)

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