【Q.K】孤高の魔女は、俺の自慢のエンジニアです。

▼高学歴の強者、集う ページ15

見終わって俺は彼女が素晴らしいと感じられた。

洞察力、対応力、素早さ。

…凄い、この子のプレイは面白いな。


これはクイズからか、それとも仲間か、あとは自分で、か。

「一度会ってみたいな。」
終わったあともしばらくぼーっとしていた。
あのプレイが、未だ脳裏にこびりついている。脳内で繰り返し再生されるプレイは、間違いなく頭脳派だった。

「もう終了しましたよ…って、大丈夫ですか？」
少し背の高い男性に声をかけられる。

「いえ、少しキラに会ってみたいと考えていただけです。
結構、時間経ってたんですね。僕、帰ります。邪魔になってしまってすみません。」
と男性に背を向け、立ち去ろうとした。

「おい、ちょ…！お兄さん、キラに会いたいって言ったよな。」

『私がどうかしたの？レイ。』
女性らしき声が上がる。
振り向けば舞台上で見た、キラ本人だった。


「この人が…」と自分を指差して言ったレイと呼ばれる男性。

「あっ僕。前に、高校生クイズで開成チームとして優勝した"伊沢 拓司"って言います。ちなみに2連覇遂げました。」
ドヤァッとする。

『ふーん…レイ、知らないん？』

「知らね、高校生クイズあんま見ないし。」
唖然と男性、もといレイさんを見る俺とキラさん。逆に知ってるのか？と言われると、
『いや全然。』
当たり前のように即答し、首を横に振る。

『最近あんま高校生クイズに興味を持たなくなっちゃって』

『とにかく私の噂を聞いて来たの？』
と確認するように質問責め。

「はい。」


そういうと頭をわしゃっと掻いて
『…私はキラこと"津田沼 咲希"です。
聞いたとおりだとは思いますが高校生クイズ、早稲田で優勝を果たしたリーダー。
"互いに"リーダー同士、よろしくお願いします。
ちなみに早稲田大学1年です。』

そう彼女は言った。

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