検索窓
今日:4 hit、昨日:4 hit、合計:8,524 hit

四十六話 ページ1

雪兎「Aは、赤ん坊の時に捨てられたんだよ」


部屋で、日輪刀の手入れをしていると急に雪兎が口を開いた

“捨てられた”その言葉に反応してしまう



『何?まだ起きたばかりなんだから寝ててよ』



本当は続きを聞きたいけどこれ以上聞きたくないという気持ちもある

そんな私の心情も知らずに雪兎は話を続ける




雪兎「僕たちの家系は生まれたときにたくさんの家紋が並んだ部屋に入れられる


家の家紋に触れた者はそのまますごせるが他の者は殺されたり、捨てられたり……



まあ、その親による」




雪兎の家は代々続く剣術道場の一家だ

それで、前々から雪兎からしきたりなどが厳しいと聞いていたがそこまでとは思わなかった




雪兎「僕は言わずともだが、オマエは何の興味も示さなかったらしい


普通は、たくさんの家紋で埋め尽くされていて何かしら反応するのに何もしない



オマエは気味の悪い子供という対象になったんだよ」





『それで、私は捨てられたってわけか』


気味の悪い子供、どうやら私はどの場所でもそういう対象らしい



雪兎「いや、最初はオマエは殺されるはずだった


本家からそういう者が出るのは他に示しがつかないとか言って」





『だったら…………!』

何で…………


何で殺さなかったの…………?




その時殺された方が楽だったのに…………!






そう言いたいのにのどにつっかえて言えなかった

四十七話→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
86人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 救済 , 最強
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ユメたん | 作成日時:2022年8月3日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。