夢主が重い荷物を軽々持ち上げたら B.B byLon ページ23
MC.B.B
「悪ぃ!! 前の依頼がちょっと推しちまってよ…。10分で片付けっから、上がって待っててくれねぇか。」
「ありがとよ。…え、いや荷物を倉庫に運ぶだけだからすぐ終わるって。」
「手伝う…って…そんな軽い物ばっかじゃねぇよ? 」
「もー、大変なのはAだからな? 」
ちょっと呆れたような顔をしてでも、手を引いて連れていってくれるのは貴方でこその優しさ。忙しいのは知ってる。だからこそ、少しでも力になりたくて、一緒に居たくて。繋いだ手から、それが全部、伝ってくれれば良いのに、なんて思った。
「これ全部運ぶんだけどよ…ほんとに手伝うのか? 重いぞ?」
「頼むから怪我だけはすんなよ? 」
「その辺のは軽いから…」
っておい!? と続けた彼の言葉は驚愕を含んでいた。ひょい、と持ち上げた段ボールは彼が持っている物と大きさも重さも遜色無い物。あれ、知らなかったっけ。こう見えて私、結構腕っぷし強いんだよ?
「…俺より格好いい事、すんなよな。」
「でもありがと。お陰で助かるわ。」
にこ、と彼は優しく笑った。わしゃわしゃと雑に頭を撫でる手が、とても大きく感じた。
MC.M.B
「あ〜楽しかった!! でもちょっと調子乗ってお土産買い過ぎちゃったな。」
「ま〜でも折角の修学旅行だし良いだろ
!!」
そうだね、と笑うAの笑顔は、普段よりも明るい気がした。一緒に過ごすこの時間を、楽しいと思ってくれている事に少し嬉しさを感じて。たまには、こんな特別な行事も良いかもしれない。
「でもAそれ…流石に多くね? 」
「俺が持ってやろ……」
言いかけた言葉は、途中で飲み込まれた。っしょ、という掛け声で持ち上げられたのは、俺でも持つのを躊躇いたくなる様な量の、お土産。
…俺のキメ顔と行き場の無い手どうしてくれるよ?
「…格好いいなA? 」
「いや怒んなって! 冗談だよ冗談。」
「Aのそーゆーとこも嫌いじゃねぇけどさ。…ほら貸して?」
―隣に居るときくらい、俺に格好いいふりさせろよな?
MC.L.B
「えっ、ちょっとAさん本気ですか?」
「いや流石に多くないですか…?」
「僕持ちます…よ?」
そんなに驚かないでよ三郎。確かに多少は多いかなとは思ったけどさ。オッドアイの眼力が強い強い。
「全く…もう少し女性らしくしたらどうなんですか?」
「…もう、貸してください。」
「貴女は僕の横でくらい、女の人らしく居たら良いんですよ。」
―馬鹿。
小さく呟いた彼は、誰よりも格好いい。
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リオ(プロフ) - 朱寧さん» ありがとうございます(^ ^) (2019年3月24日 21時) (レス) id: 36457bb11b (このIDを非表示/違反報告)
山吹桜(プロフ) - 朱寧さん» 分かりました! (2019年3月24日 14時) (レス) id: dc74c43e3f (このIDを非表示/違反報告)
朱寧(プロフ) - 作者様伝言の確認お願いします! (2019年3月24日 12時) (レス) id: 28fe66ac14 (このIDを非表示/違反報告)
朱寧(プロフ) - どぅるじさん» 主催者のLonさんに代わって、失礼します!リクエスト承りました!遅くなってしまいましたが、今週お題にさせていただきます!ありがとうございました! (2019年3月24日 10時) (レス) id: 28fe66ac14 (このIDを非表示/違反報告)
どぅるじ(プロフ) - リクエストお願いします!夢主ちゃんが隣で真顔で泣いてたらをお願いします! (2019年3月9日 19時) (レス) id: 90d23b1642 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Lon x他3人 | 作成日時:2019年1月21日 21時