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彼に好きと言われたら B.B byLon ページ2

MC.BB

がやがやと賑わうイケブクロの街並み。何処の誰が書いたかもわからないカラフルな落書きに埋め尽くされた壁に、マイク片手にリリックを紡ぎ合う男たち。一見治安悪そうに見えるも、その実態がある程度平和に保たれて居るのは事実、この男のお陰なのかと思った。

金属の輪で飾られた大きな手。その手でマイクを握れば彼はこの土地の、王にになるのかと。

「…格好いいね、一郎。」

「おう…!? き、急にどうした……?」

「この街…イケブクロを統べてるのが一郎って考えたら、やっぱり凄いなぁって思って。」

格好いい。そう続けるAに、一郎ははぁーと大きく溜息を吐いて、がしがしと頭を掻いた。一連の行動に不思議そうな顔をするAの手を、一郎が取る。

「そういうとこだぞ。お前。」

「……?」

「男に簡単に格好いいとか、言うんじゃねーよ。…勘違いすんだろ。」

「…え?」

――好きなんだよ。Aの事。


MC.MB

冷たい風が吹いてくる。カーテンが靡いて、冬の香りが微かに漂う教室で目の前に座る彼は、眠たそうにふぁ、と欠伸を溢した。

「二郎…。そっちが頼んだんだから、ちゃんと集中しよ?」

「あはは…ごめんって。だって勉強なんて面白くねーじゃん? 」

「そー言って、いっつも赤点取ってんのは何処の誰だっけ? 留年しちゃってもいいの?」

「うぅ…すんませーん。」

それだけは兄ちゃんに迷惑かかるから出来ねぇんだよなぁと、渋々手を動かす。何だかんだ言って真面目なんだから、頑張ればきちんと点が取れるのに勿体無いなぁと思った。

「…なー、A。」

「まださっきから10分も経って無いんだけど…どうしたの? 」

「今って、ここに俺らしか居ねーよな。」

「そろそろ下校時間だからね。皆帰ったみたい。」

「…あのさ、A。」

手に持っていたシャーペンを机に置く。全く、いつまで待たせてくれたんだ。案外臆病な所もあるのかと、普段の男らしさなんか微塵もなくて、笑えてさえくる。此方を真っ直ぐに見つめる色違いの双眸の視線を感じながら、彼の次の言葉を待った。

…下心も無いのに、誰が2人きりで勉強なんか教えると思う? そう返事でもしてやろうかと考えながら。

「ずっと好きだったんだよ。俺と、付き合ってくれねーか…?」

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リオ(プロフ) - 朱寧さん» ありがとうございます(^ ^) (2019年3月24日 21時) (レス) id: 36457bb11b (このIDを非表示/違反報告)
山吹桜(プロフ) - 朱寧さん» 分かりました! (2019年3月24日 14時) (レス) id: dc74c43e3f (このIDを非表示/違反報告)
朱寧(プロフ) - 作者様伝言の確認お願いします! (2019年3月24日 12時) (レス) id: 28fe66ac14 (このIDを非表示/違反報告)
朱寧(プロフ) - どぅるじさん» 主催者のLonさんに代わって、失礼します!リクエスト承りました!遅くなってしまいましたが、今週お題にさせていただきます!ありがとうございました! (2019年3月24日 10時) (レス) id: 28fe66ac14 (このIDを非表示/違反報告)
どぅるじ(プロフ) - リクエストお願いします!夢主ちゃんが隣で真顔で泣いてたらをお願いします! (2019年3月9日 19時) (レス) id: 90d23b1642 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Lon x他3人 | 作成日時:2019年1月21日 21時

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