司法の傷心心理士 2【逆転裁判】

勤務62日目 ページ15

法廷も二日目を迎えた


『報告書持ったし…大丈夫だね』


今回は証言に入る前に私から検査報告をしなければならない


『不安すぎる…』




「これより、法廷を開廷します」


狩魔検事が言葉を発さず、裁判長が黙々と進行していることに目を瞑ればいつも通りの法廷


本人曰く、意味深な間を取っていたらしいけれど…


「本日の法廷は３分以内で終わるだろう」


これに加えてその予告


『開始早々にすごいなぁ…』




「ではまず、調査官の方から報告を…」


『はい、ご報告いたします』


資料を広げて報告を進めていく


『検査を昨日私の方で行いました。一部会話が繋がらないなど見られましたが、特に異常は見られませんでした』


偽証をしない限り、証言の信憑性は高いだろうと付け加える


『報告書の方を裁判長に提出いたします』


裁判長に報告書を手渡し、証言へ続いていった



『聞こえた銃声の数、…そして人影…』


証言が終わったところで、もうすぐ３分だからと検事は判決を求めたが


「では、ゆっくり行きましょう」


３分を過ぎてしまったためゆっくり尋問をすることとなった




「……と言いました」


証人が言った発言は、もう完全に被告人を有罪と認めざるを得ない証言



「間違いありませんか…おとーさん！」


「間違いない！言ったんだよあの男は！」


嫌な予感する


「それは御剣怜侍に間違いないか」


検事の質問に肯定し、証人は後ろに倒れてしまった


「これは決定的な証言ですね、疑問の余地はない」


決定的な証言が出てしまった以上、これが嘘だと裏付けるものが無ければ


今日で法廷が終わる、弁護人が敗訴という形で

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