【ツイステ】平凡少女は恋をされているらしい

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補習を無事に終えグリムの生存も確認した私は、戻って来たクルーウェル先生に連れられて魔法薬学準備室に来ていた。



「今回はよくやった。これが褒美だ」

『っありがとうございます！』



そう、これのために今まで頑張ってたんだよ！！


クルーウェル先生から渡された四角い箱を持ち、わくわくしながら席に着く。


ちなみに準備室の一角にあるソファと机で食べていっていい、とクルーウェル先生からお許しを頂いている。



ひんやりとする箱を机に置き、そっと開く。



『ああー、さいっこう！！』



ふわっと箱から冷気が漏れ、そこから顔を見せるのはキラキラと輝くチーズケーキ。


甘いもの好きの私には堪らない、私の大好物だ。


クルーウェル先生はケーキを渡してすぐ席を外したので、緩む口元を隠すことなく、私はそっとケーキを皿に移す。


ケーキ用のお皿とフォークはクルーウェル先生が用意してくれていたのを使い、ケーキを移動し終わると、これまたクルーウェル先生が用意してくれた紅茶をひと口飲む。




……クルーウェル先生優秀すぎない？



いや、それより先生に何をやらせてるんだ私は。




またこういうことがあればせめて皿やフォークは自分で用意しようと決め、私は念願のチーズケーキにフォークを入れる。



これ半年待たないと食べれないって言われてるケーキで、予約してるけどあと4ヶ月は食べれないんだよね！


まさかこんなに早く食べられるなんて……！



感動しながらパクッと口に含むと途端にケーキがとろけ、ひんやりとしているのに優しい味が口いっぱいに広がる。


酸味のあるレモンの果汁がチーズと上手く融合し、後味は全くしつこくない。


これならいくらでも食べられそうだ。


もうひと口紅茶を飲み、ケーキを食べる。



はぁっ……幸せ！！！





……ふと、幸せを噛み締めながら今日の放課後を思い返す。



あの3人と1匹、問題ばっかり起こすって有名だけど実際そんなことないだろうって思ってた。


けど今日のあれは……ユウは巻き込まれてるだけだろうから悪いけど、学校であのグループには極力近づかないようにしよう。



そう、心に決めた。




もしかしてこれフラグ……いや、考えるのはやめとこう。

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