トリップは知っている

＊２９話 愛の告白！？ ページ31

＊-愛の告白！？-＊



なんやかんやあって、私は体育館裏に来ている。

なのに、なのに…
何故今私は7人の女子達に囲まれてるのかな？←
告白相手から熱い熱い愛を語られると思ったのに。割とガチで。

…はっはっは、冗談だってww
アメリカンジョーク☆




((絶対しけたな恥ず))






今…そんなこと考えてる暇もないんですけどね←
もう囲まれちゃってるからね。


「あのさあ、あんた、いつもKZと一緒にいるよね。」


『そうだけど、どうしたの？』






「KZに、今後一切近づかないで」


見た目はいいのに、勿体無いと思う、本当に。

KZに近づくなって？
だから集団で命令すんのか…女子って怖いな。





『ごめん、それは難しい。』


私は、即答で否定した。

それは向こうが勝手に言ったことだから、
わざわざ言う通りにする必要もない。

その答えを予想していたのか、クスッとおかしそうに笑った。


何わろてんねん←
そこ笑うとこかよ←




「否定したのなら…“立花彩”がどうなってもいいのね？」

『…っ！』



私は、嫌な思い出と記憶がすっと頭をよぎった気がした。
まさかこいつ、人質にしようと思ってる？

“もう仲間は絶対に傷つかせない”


それが私の約束。
勘違いしないでよ、こんなカッコイイこと言ってるけどね、
内心ガクガクブルブルしてんの。

でもなーこいつの言いなりになるのにはちょっと←




「私の手ならいじめるのも拉致も簡単。」

何様なの。
お嬢様か。



『…わかった。』

私は了承した。
もちろん噓だけど。




「じゃあもうKZには近づ『じゃあ私からも言わせてもらうよ？』

な、何よ、」







全体に緊張感がはしる。
今こそ、私お得意のマシンガントーク。



『こんな集団でさ、脅して何が楽しいの？

調子乗ってる、男たらし、
勝手に好きに言えばいいよ。

私は仲間として若武たちが好きなの。
居心地が良いから一緒にいる。

それじゃ、ダメって言うの？


それに、もし私の仲間を傷つけようとしたら…
どうなるか覚悟、しといてね？』







「な、勝手なことばっか『あ、あとあなた達が言ったこと録音しちゃったから』



…！！」






「チッ…」


そうしてモブ女達は舌打ちをしながら去って行った。
見事、いじめっ子撃退っと。






『疲れた。眠い。しんどい』

真面目に疲れた。
録音は嘘に決まってんじゃないですかやだ。
アーヤに手を出す奴は男でも女でも叩き潰っ…うん。

何もないと良いんだけど…








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