●クレームブリュレ 52 ページ8
dt「だから高校に入ってからは凄く後悔したんだ。俺のせいで学校生活に何かあったらって気が気じゃなかった」
苦笑いが零れた。
高校に入学したばかりの頃は、涼太が思ってる通りだから。
dt「連絡しても翔太は素っ気ない返事しかくれないし」
sh「あー、そう言えばそうだっけ」
dt「もう俺のことはどうでも良いのかなって…」
sh「そんなことない!あの時は__」
そうだ。その時は俺が変わらなきゃいけないって思った頃で、涼太をもう俺のことで縛り付けたくなかったんだ。
涼太は優しいから、高校で離れても俺のことを気にしてくれて、それなのに俺は…
sh「全部俺が悪いんだ。俺が涼太を縛り付けたから…康二と出会ってそれが間違いだったって気付いて、涼太と連絡を取ったらまた同じことになるんじゃないかって怖かった」
dt「翔太…」
実際今でも俺は涼太が高校生活をどんな風に送っていたのか知らないままだ。
当時もそれに少しでも触れてしまったら、全部ダメな気がして避けてた。
今になってどうだったんだろうって思う俺は自分勝手で傲慢だな。
dt「高校生の頃の翔太をたまに見てたんだ」
sh「え?」
dt「SNSがよく回ってきてて」
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作者名:乃ノ葉 | 作成日時:2021年6月25日 12時