●クレームブリュレ 51 ページ7
dt「日焼けは大丈夫?」
sh「お陰様で全然」
dt「良かったよ、翔太に素敵な友達がいて」
涼太の視線の先には派手に遊んでる康二と目黒がいて、目黒は友達っていうか…もう友達でも良いか。
sh「良いヤツだよ、本当に。俺を変えてくれたのは康二だから」
dt「…ずっと心配だった」
そんなことを言うから視線を涼太に移せば、「心配だった」って言葉が嘘じゃないって分かるくらい切ない瞳をしていた。
dt「俺が翔太を殻に閉じ込めちゃったって…」
sh「は?なんだよ、それ」
思いがけない言葉に、つい声を荒げてしまう。
殻に閉じ込めたって、俺が勝手に閉じこもってただけじゃん。涼太は関係ない。
dt「翔太は関係ないって思うのかもしれないけど、俺は間違ったことをしてた」
sh「そんな全否定するようなこと…」
dt「翔太は俺だけを見てれば良いって、思ってたから」
苦しく吐き出すようなそれは、俺が涼太以外のヤツと馴れ馴れしく付き合っていこうとは微塵も思わなかったことと同じだった。
dt「そう思うことは行動に移していなくても、翔太を自分の世界に閉じ込めてたのと一緒だよ。それが翔太の人生を狭めることを分かってたのにね」
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作者名:乃ノ葉 | 作成日時:2021年6月25日 12時