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●クレームブリュレ 48 ページ4

sh「康二の優しさが身に染みて、俺ってダサいなって思うようになった」
fk「なるほどね」
sh「俺が変わらなきゃいけないんだって気付いてからは、世界が広がったな」









近寄るな、話しかけるなってオーラが俺にはきっとあった。

それが康二のお蔭で薄れて無くなって、康二と2人で話してる時に他の人が話に入ってきたり、康二と誰かが話してる時に俺が話に入れたり。

そういうことが自然とできるようになった。








sh「遅くなったけど部活も始めて、学校行事も準備からちゃんと取り組んだし」
fk「すごいじゃん」
sh「中学の時に嫌々やってたことが高校では楽しく出来て、康二には本当に感謝しきれない」








康二にとっては何気ないことだったのかもしれないけど、俺の人生を変えるほどの大きな出来事だった。








sh「康二に感謝する反面、涼太への罪悪感が募ってった」
fk「罪悪感…」
sh「部活も行事もめっちゃ楽しかった。俺と違って涼太はクラスのみんなと仲良くやってたから、そういう楽しみを俺が奪ったんだなって」









俺が嫌がって拒否してたから、涼太もそれに合わせて動いてくれてたし。

俺がもっとちゃんとしてれば涼太も楽しい学生生活が送れるはずだったのにって、そればっかり考えるようになった。

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作者名:乃ノ葉 | 作成日時:2021年6月25日 12時

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