検索窓
今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:38,626 hit

_ 〈燭台切光忠〉 ページ44






長い夢を見ていた。



それは、とても酷く 悲しい夢だった。




僕の目の前で 貞ちゃんや伽羅ちゃん 鶴さんが甚振られる夢。




でも、そんな僕らに 光をくれた。



とても優しく、暖かい手が 僕を導いてくれた。





「 ___ 君は 誰… 」




僕がそう問うても、返事は返ってこない。




ただ、僕の手を握って 見つめてくるだけ。





「 は や く 、 戻 っ て 」




「 !!! 」




彼女は確かにそう言った。



嗚呼、早く 貞ちゃんと伽羅ちゃんの元へ帰らなくちゃ。






「 みっちゃん…!!! 」






目を開けば、そこには いつもの光景が広がっていた。


唯、貞ちゃんが涙を流している事を 除けば。




「 あれ… 僕… ? 」





「 あの、人間に 無理矢理霊力を…

痛い所はないか?苦しくないか? 」





そう泣きながら 僕に話し掛ける貞ちゃんは



死にかけの仔猫を見ている様だった。






「 僕は、あの子に助けられたんだね?」






僕が貞ちゃんにそう問えば、彼は静かに頷いた。



「 あの子の霊力、何処か懐かしくて とっても優しかった。_____ あと、とても暖かった。 」




息をしているだけでも苦しかった筈の身体が 今じゃ 空を飛べそうなくらい 、軽く感じる。




僕は、君に酷い事をしたのに 何故助けたの??




幾ら、考えても 考えても 理解する事は出来なかった。
















「 お礼に美味しいご飯でも食べて貰おうかな。




まずは、其の前に謝らなきゃね ! 」









__ 伊達部屋 〈太鼓鐘貞宗〉





目を覚ました みっちゃんは また昔の様に 楽しそに笑っていた。




みっちゃんが目を覚まさなかったらどうしよう。




そんな、俺の心配は無用だった様だ。




みっちゃんは 審神者に謝りに行く、と言った。




俺は、あの審神者をどう思う???




でも、みっちゃんを元気にしてくれた事も




鶴丸を再顕現させたのも、あの審神者だ。




__ なんて、下らない事を考えて居たら いつの間に審神者の部屋の前に付いていた。




「 主、僕だよ 。燭台切光忠 」




「 良かった…!!! 良くなったんですね 」





審神者は 心からみっちゃんを 心配していた。






俺、もう一度 人間を信じてみたい 。





俺は、いつの間にか 審神者に抱き着いていた。



「 みっちゃんが言ったんだ。 あんたの霊力は暖かいって! だから 俺にも送ってくれよ な、____主! 」




そう、俺が言えば 主は俺を抱き締め返した。

_→←_



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (33 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
124人がお気に入り
設定タグ:刀剣乱舞 , とうらぶ , ブラック本丸   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - 椿さん» ご意見、ありがとうございます(´;ω;`) (2019年5月8日 22時) (レス) id: f7d2eb1740 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 今まで通りがいいです! (2019年5月8日 22時) (レス) id: e36d1c7298 (このIDを非表示/違反報告)
くれは卍(プロフ) - 【改】が更新されるのを待ってます!頑張ってください! (2019年4月5日 22時) (レス) id: 325596c204 (このIDを非表示/違反報告)
キリンロング - 【改】が更新されるのが楽しみ過ぎて夜しか眠れません(真顔)。 (2019年3月30日 22時) (レス) id: 390c1ef0c5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆらん | 作成日時:2019年3月26日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。