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「わざわざここまでデートを誘いにくるなんて…やるじゃない!!!このどS小僧…ッ!!!」




あのね、さっちゃん…

デートじゃないから。

ちょっと黙ってて。






『あれ、Aさんの彼氏??いいなぁ…』

『Aさん、あんなイケメンの彼氏居たんだ…知らなかった。』



背中に突き刺さるクラスの女子の目線が痛いよ…


「あのね…、総悟くん!ちょっと君、目立ち過ぎてるからあっちに移動…、」

わたわたと戸惑う私。
だけど当の総悟くんはケロッとして全く気にしていない様子。


「…別になんの問題もないでしょう?なんなら目立ってる方が俺的には好都合。」

「え?」

「みんなに見せつけてやりやしょうよ。」


器用にわたしの腰にまで手を回しちゃって、

総悟くん、この状況を完全に楽しんでる。




「悪い虫を追い払ういいチャンスでサァ。」

「え…それってどういう意味、」


戸惑いながら言いかけた言葉は、突然後ろから聞こえて来た声によってかき消された。



「………授業、始めていいか?」


「!!」


「土方先生ずっとドアのとこいたわよ。」

「え」




さっちゃんの一言にピシッと石のように固まる私。

恐る恐るゆっくり後ろを振り向けば、教室のドアのところで一部始終を見ていたであろう土方先生がこっちを見て立っていた。





まさか…

今の、全部見られてた……!?





ちらっと土方先生を見ると、
あっちも同じタイミングで私を見たのか
目が合った。


……けどなんだか気まずくて一瞬でそらしてしまった。



「んじゃ、俺は自分の教室戻りまサァ。また後で。」

「ちょっ、待って!総悟くん!」





このタイミングで私を置いていくなんて薄情だよ!

と声にならない叫びを去っていく総悟くんの後ろ姿に浴びせる。






「……。」


教室に取り残された私と、

何も言わずにこっちを見ている土方先生。









先生、全部聞いてたよね。今の。




なんて思ったんだろう。









不安のような…だけど少し期待してしまうような。





「A。」

「へ?!あっ…はい!!?」


不意打ちに名前を呼ばれて気の抜けた返事をしたら、はぁ、と小さくため息をつかれた。

あれ、なんか思ってた反応と違うんだけど。



その後、ペシ…と教科書で私の頭を軽く小突いて「早く席つけよ。」なんていつも通りの号令をかけて先生は教壇の方へ歩いていく。


なんだか少し元気のないような

らしくない土方先生が少し分かんなかった。

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メイ(プロフ) - 美緒さん» 美緒さん!素敵なコメントありがとうございます!そして返事が遅くなりごめんなさい(´;ω;`)す、好きだなんて!嬉しい!私はそんな美緒さんが大好きです!← 更新停滞してましたがこれからどんどん更新頑張ります!やる気の出るコメありがとうございました!らぶ! (2019年7月24日 2時) (レス) id: 4ae3c296b6 (このIDを非表示/違反報告)
メイ(プロフ) - 赤珠(仮)さん» 赤珠さん!素敵なコメントありがとうございます(´;ω;`)嬉しすぎる…!コメ返かなり遅くなってしまい申し訳ないです。(ジャンピング土下座)私の妄想小説にドキドキしてくださってるなんて…もう!赤珠さん!好きです!本当にありがとうございます!更新頑張ります! (2019年7月24日 2時) (レス) id: 4ae3c296b6 (このIDを非表示/違反報告)
美緒(プロフ) - とても好きです!こんなこと言うのはおこがましいですが、早く続きが読みたいです!頑張ってください!星つけられるなら何個でも付けるのであ (2019年7月4日 1時) (レス) id: 27f4f840cd (このIDを非表示/違反報告)
赤珠(仮) - 一気に読んじゃいました…。夢主ちゃんと土方先生のドキドキ展開が最高です!!もっと伸びるべき!! (2019年6月15日 16時) (レス) id: bf995e4343 (このIDを非表示/違反報告)
メイ(プロフ) - たいやきさん» たいやきさん、コメントありがとうございます!もう小説読んでもらえるだけで嬉しいのに星まで押してくださるとか神対応すぎて嬉しいすぎて倒れます(´;ω;`)感涙。ありがとうございます! (2019年4月30日 1時) (レス) id: 4ae3c296b6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:メイ | 作成日時:2019年4月1日 23時

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