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「今から来月の体育大会に向けての定例会を始めるぞー。」

放課後の校庭に集められた全学年の体育大会委員。





「一年生から三年生まで…知らない人ばっかだなぁ…。」

さすが体育大会委員、各学年の運動部のエースであろう人達ばかりが集結している。


えっと…、これ、私だけめっちゃ場違いじゃないか??


一人だけ帰宅部でやる気のないポンコツ丸出しでこんなところにいたら逆に悪目立ちしてる気がする…。

「あーあ、早く帰りたい…。」

すでにちょっと憂鬱な気分になり、もういっそのことサボっちゃおうかなあ、なんて考えていた時だった。


「A先輩じゃないですか。」


聞き覚えのある声に名前を呼ばれて振り向くとそこにいたのは、


「あっ、総悟くん!!」


「A先輩も体育大会委員だったんですねィ。」


「うん!総悟くんも?」


「まぁ俺、運動部なんで、ほぼ強制で決められたんでサァ。」


めんどくせぇ、なんて気怠そうにボソリと呟く総悟くんを見て、ついクスクスと笑ってしまう。


「先輩…なに笑ってんでサァ。」

「くふふ、ごめんごめん。だって、総悟くん運動好きそうなのに全然やる気ないんだもん。なんか笑えた。」

「…、」



あれ???
やけに反応が薄いなぁ、なんて総悟くんを見れば、少しだけ頬を赤くして俯き加減になっている。


「どうしたの…?」


心配になって総悟くんの顔を覗き込むと、






ドン---


「え?」

いきなり総悟くんに腕を掴まれて、


びっくりして後ずさった拍子に背中が壁にぶつかる。






「そ、総悟くん?!」


気づけば、私は壁と総悟くんに挟まれて身動きが取れなくなっていた。



「あ、あの…。」

「A先輩、一つ忠告しときやすけど、アンタそうやって誰にでもあざとい態度とるの、やめた方がいいでサァ。」

「ど、どういうこと?」


困惑しながら聞けば、ハァーと大きく溜息をつかれてしまった。


「本当に鈍感なんですね。」

「え?!」

あれ、似たようなセリフ、前にも言われたような…。



ショックで固まる私を横目に、ふと総悟くんが視線をずらした。


「ほら、そうこうしてるうちにまた邪魔者がやって来やしたぜ。」

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メイ(プロフ) - 美緒さん» 美緒さん!素敵なコメントありがとうございます!そして返事が遅くなりごめんなさい(´;ω;`)す、好きだなんて!嬉しい!私はそんな美緒さんが大好きです!← 更新停滞してましたがこれからどんどん更新頑張ります!やる気の出るコメありがとうございました!らぶ! (2019年7月24日 2時) (レス) id: 4ae3c296b6 (このIDを非表示/違反報告)
メイ(プロフ) - 赤珠(仮)さん» 赤珠さん!素敵なコメントありがとうございます(´;ω;`)嬉しすぎる…!コメ返かなり遅くなってしまい申し訳ないです。(ジャンピング土下座)私の妄想小説にドキドキしてくださってるなんて…もう!赤珠さん!好きです!本当にありがとうございます!更新頑張ります! (2019年7月24日 2時) (レス) id: 4ae3c296b6 (このIDを非表示/違反報告)
美緒(プロフ) - とても好きです!こんなこと言うのはおこがましいですが、早く続きが読みたいです!頑張ってください!星つけられるなら何個でも付けるのであ (2019年7月4日 1時) (レス) id: 27f4f840cd (このIDを非表示/違反報告)
赤珠(仮) - 一気に読んじゃいました…。夢主ちゃんと土方先生のドキドキ展開が最高です!!もっと伸びるべき!! (2019年6月15日 16時) (レス) id: bf995e4343 (このIDを非表示/違反報告)
メイ(プロフ) - たいやきさん» たいやきさん、コメントありがとうございます!もう小説読んでもらえるだけで嬉しいのに星まで押してくださるとか神対応すぎて嬉しいすぎて倒れます(´;ω;`)感涙。ありがとうございます! (2019年4月30日 1時) (レス) id: 4ae3c296b6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:メイ | 作成日時:2019年4月1日 23時

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