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「ち、違うっ!そういうことじゃなくてね!」
私、最低だ!
せっかく総悟くんが仲良くしてくれようとしてたのに、勝手に自意識過剰になって、勝手にドキドキして、こんなふうに誤解までさせちゃって…。
「ちょっと…き、緊張し過ぎたみたいです…。」
「緊張?」
「うん。お恥ずかしながら私、こういうの慣れてないからさぁ…あはは、総悟くんにドキドキさせられっぱなしだった。」
…シーン。
あ、引かれた…?
口をぽかんと開けて何も言わない総悟くん。
これはやってしまったかもしれない。
何を言ってるんだ、私は。
「ごめ、やっぱ今の無しで…」
「ふーん…かわいいですね。」
「え?」
か、可愛いッ?!!!
「さ、早く行きまサァ。」
パニクる私とは対照的に、涼しい顔してまた笑顔を浮かべてそう言う総悟くん。
「そ、総悟くんってさぁ。」
「なんです?」
「思ったことすぐ言っちゃうタイプなの?何にも考え無しに…。」
じゃないとむしろ困る。
さっきから私は総悟くんの一言一言に困惑されっぱなしだ。
「作戦のうちでサァ。」
「へ??」
作戦…?
えっと、ごめん、私はおバカな先輩だからちょっとよく意味がわかりません。
頭にはてなマークを浮かべていると、
総悟くんが足を止めて、私のことをじっと見ながら笑って言った。
「だって…土方さんはこういうこと言わないでしょ。」
「え??土方先生…?」
なんでここで急に先生の話?
私が聞いても、総悟くんは適当に誤魔化すだけでそれ以上は何も教えてくれなかった。
またそうやって。
総悟くんは私をはぐらかすことが多いんだから困っちゃうな…。
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ばりお。 - ぎゃぁぁあ!!!!土方さんカッコよすぎる。私得だ…( ´∀`) (2019年8月1日 22時) (レス) id: 1a062a0ebf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:メイ | 作成日時:2019年3月20日 15時