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in数学準備室。
「おまえ、昼ごはんそれだけかよ。」
土方先生の目線の先には、私の左手に握られたクリームパン。
「そうですけど?別にいーじゃないですかぁ。クリームパン好きだしー。」
ふん、と顔を横に向けて、私は数学準備室の机に座りパンを一口かじる。
「はぁ…、育ち盛りなんだからもっとまともなもん食えよ。だからそんな細ぇ身体してんだよ。」
足とか腕とか、折れそうじゃねぇか。
なんて言いながら、ヒョイっと土方先生が私の腕を掴む。
さりげないその行動になぜか私は過剰に反応してドキドキと心臓をうるさくさせる。
「そっ…そういうの、セ・ク・ハ・ラ っていうんですよっ!」
必死になってるのは私だけのようで、動揺ひとつしないで不思議そうに私の反応を伺ってる土方先生がなんだかムカつく。
「あー?なにがセクハラだよ。悪ィが、ガキの体に興味ねぇよ。」
「ムッカー!」
顔を真っ赤にして頬を膨らます私。
「俺をセクハラで訴えてぇなら、おしとやかな性格でグラマー体系でもっともっと"賢く知的"になってから出直してこい、へっぽこ女子高生が。」
う、
うっぜえええ〜!
"賢く知的"を敢えて強調するところに悪意を感じる。
というか、土方先生はいつも私に対して悪意の塊だらけだ。
「わ、私だって!!普段は超おしとやかだし!体系だって今が成長期だから!これからどんどんすごくなってくし?!頭だって本気出せば5教科100点満点楽勝だっつーの!」
「はぁ?」
「すぐに土方先生好みの女になってやるんだから!!覚えとけ!!!」
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ばりお。 - ぎゃぁぁあ!!!!土方さんカッコよすぎる。私得だ…( ´∀`) (2019年8月1日 22時) (レス) id: 1a062a0ebf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:メイ | 作成日時:2019年3月20日 15時