第134話【tyun side】 ページ34
数ヶ月経ち、卒業式まで着々と日を縮めて俺達の写真や動画も沢山増えていった。
マサイのカメラの腕もグングン伸びて遂に自分のカメラまで購入したらしい。
マサイ「これを…こうするでしょ。此処クリックで…ほら、動いた」
『すげぇ…俺のスライドショー味気なっ』
マサイ「曲足してみれば?あと写真の順番、ダーマ被ってるし」
『なるほど!』
折角の写真に何もしないのは撮った意味が無いから半分アルバムに貼って半分パソコンでスライドショーを作っている。
マサイにコツを教えてもらいながら、誰が見る訳でもないのにお洒落に作ってみたり、面白くしてみたり。
マサイ「そーいや明日から授業昼までだっけ」
『そうだっけ?早いなぁ…』
マサイ「俺達が一緒に居られるのもあと少しか」
修正したスライドショーを見ながらぽつりと呟いた。
一生会えない訳じゃないのに、今の時間が楽しくてこれからバラバラになるのが少し怖い。
マサイ「まぁ、まだ一ヶ月あるけど」
『一ヶ月しかないんだよ』
マサイ「どうせ春休みも遊ぶでしょ」
『確かに』
と言うか既に部活も終わって暇になった奴等から毎日のように連絡来るし。
何なら今からシルク達来るし。
マサイ「あ、シルク達来た。インターホン鳴らし過ぎ」
『はーい、今あけまーす』
マサイ「此処俺ん家」
第135話【silk side】→←第133話【silk side】
87人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:憐 | 作成日時:2018年6月14日 12時