第122話【masai side】 ページ22
マサイ「は?シルク帰った?」
ダーマ「うん、他クラスの奴と喧嘩して頭きて帰ったってよ」
マサイ「珍し…」
ダーマ「最近機嫌悪かったし、色々あったんじゃない?」
喧嘩って、何で?思考は結構大人で落ち着いてると思ってたけど、意外と短気だった…?
こんな事は今まで無かったから少し心配。
マサイ「大丈夫かな、最近ちゅんも来ないし」
ダーマ「モトキのやつもまた顔に怪我してた」
マサイ「空手でやったって言ってるけど、絶対違うよな」
何か胸騒ぎがする。
ただの気の所為だと思うけど、こうも分かり易くバラバラになってくると何かあるよな。
俺に出来る事はないのだろうか。
ダーマとその謎について考えていると、廊下から走る足音が聞こえて突然教室の扉が開いた。
ンダホ「マサイ!ダーマ!シルク!居る!?」
ダーマ「シルクは居ねぇけど。どした?」
ンダホ「ぺけが階段から落ちた!!」
「「は!?」」
教室の騒めきにも気付かないぐらい急いで保健室へ走った。ンダホの表情からして、躓いて低い段差を転んだ程度じゃ無さそうだ。
保健室へ慌てて入ると、応急処置をされたぺけが痛みに耐えるようにソファの上で縮こまっていた。
先生達は病院へ行く為に一度職員室へ行っているらしく、シルク以外の土手チームが集合していた。
マサイ「ぺけ、」
ペケ「あれ…?いつの間に皆来たの?」
モトキ「大丈夫、じゃないね。躓いたの?」
ペケ「えっと…」
ダーマ「その様子じゃ違うな。言え」
皆がぺけにどうやって落ちたのか問い質すと、自分で転んだ訳では無い事が分かった。
階段を降りる時に誰かに背中を押されて落ちたと言う事。
保健室内に殺気のような重くて鋭い空気が漂った。
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作者名:憐 | 作成日時:2018年6月14日 12時