サヨナラまたな (ページ12)

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第112話【ndaho side】ページ12

部活終わり、今日は塾の日で疲れた体に鞭打って勉強中。
隣にはシルクが座ってて、嬉しそうに携帯を弄っている。
最近のシルクの言動から、その携帯を弄る表情の理由が何となく予想出来た。
俺だってそこまでバカじゃないよ。
友達の変化ぐらい気付く。

ﾝﾀﾞﾎ「楽しそうだね、シルク」

ｼﾙｸ「ん？そうか？」

ﾝﾀﾞﾎ「何してんの？」

ｼﾙｸ「クラスの奴とLINE」

ﾝﾀﾞﾎ「ふぅん」

ｼﾙｸ「何だよ」

ﾝﾀﾞﾎ「シルクってさ」

「好きな人居るの？」
そう言えたら話は早いのに。
今のこいつとの関係が薄れる気がした。
友達で居たいけど、好きな人も譲りたくない。

ｼﾙｸ「ダホ？」

ﾝﾀﾞﾎ「やっぱりいいや」

ｼﾙｸ「だから何だよ、そういうの嫌なんだよね」

ﾝﾀﾞﾎ「ほんとに何でもないよ」

ｼﾙｸ「嘘だろ、言えよ」

ﾝﾀﾞﾎ「タラコ付いてるよ」

ｼﾙｸ「誰の唇がタラコじゃ！！」

今のまま平和なのが一番良い。
俺が我慢すればいい話だし。
まだ、諦めたくないし。

ｼﾙｸ「最近元気無くね？お前」

ﾝﾀﾞﾎ「シルクが元気過ぎるんだよ」

ｼﾙｸ「普通だけど？」

ﾝﾀﾞﾎ「ねぇシルク」

ｼﾙｸ「ん？」

ﾝﾀﾞﾎ「俺ってシルク達の友達になれてるかな」

ｼﾙｸ「何急に。当たり前じゃん」

ﾝﾀﾞﾎ「そっか、良かった」