94話 ページ17
遡ること数分前
ao視点
私は恐らく先程、一回死んでいる
昼か夜かもわからない薄暗い牢獄に、一人鎖に繋がれながら座っている
私がここに入れられてから何日経ったのだろうか、はたまたはやり直しているのか
お嬢様は……うまくやれているといいが
あぁこの
なぜこんな私を道標にしたのだろうか
あの人なら道標など簡単に作れるのに
km「なんでか教えてあげようか」
ao「！？」
突然目の前に現れたかみぶくろに、少し目を見開いた
こうも突然に来られると心臓に悪い
だがこの人が来るということは……
km「ゴジアオイって知ってる？周りの植物を巻き込んで自然発火して、残った耐熱性の種は周りの灰を栄養にして日光を独り占めするんだってさ」
ao「それになんの関係が？そもそも私に「葵」と名付けたのは貴方でしょう」
km「身勝手で目的のためなら何が犠牲になっても構わない傲慢な花」
ao「……」
km「僕そういうの大好きなんだよねぇ。あはっ私情まみれでごめんね？まぁ僕のストーリーだからどうしようが僕の勝手だけどね」
ao「貴方が時間を巻き戻したり姿を表したりするのは、お嬢様を中心に世界を回しているから…でしょうか」
km「うっさいな。それ以上口開いたら消すよ？」
ao「失礼いたしました」
私に静かな圧をかけた後、かみぶくろはふわっと霧のように消えていった
ずっと貴方の道標をしてる私を舐めないでほしい
あの人がどうやって世界を組んでるか、どこかの私は知ってるのでしょう？
お嬢様に死なれたら世界のバランスが崩れるから、こうやってやり直しているのでしょう？
お嬢様を作るために、いくつもの世界を終わらしてきたのでしょう？
結衣様のお母様の旧世界も、結衣様の旧世界も、陰陽師の少女の世界も
やり直しができるなら、ああはなってない
全ては、お嬢様を作り出すため
一人黙々と考えていると、2つの足音が地下牢に響いた
まぁ恐らく誰だろうが私が死ぬのは確定だろう
os「…」
ht「早くしよ」
ao「オスマン様にひとらんらん様」
なぜここに来たのだろうか
そう考えていると、2人が牢屋の鍵を開け私の拘束を解いた
ht「ほんとはやっちゃダメなんだけどね」
os「ほんまにぃ…お嬢の頼みやからやったげんねんで？」
ht/os「「早く総統室に」
ao「っ…かしこまりました」
＿＿＿
km「葵は太陽を向く習性がある。僕が作った太陽をまっすぐ見れるのは君だけだよ」
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俺 - かみさん！！！すげぇ、なんか…、めっちゃ！よかった！…です！(語彙力喪失中)図書館の「〜〜話」みたいなのは全て実際に作った話ですよね？だって、「推しが撮りたい誰よりも強い忠誠を誓った少女の話」読んだことあるから！ (11月4日 17時) (
レス) @page25 id: 93217855e3 (このIDを非表示/違反報告)
雲裂陸(プロフ) - この人本当に小説家デビューした方がいいよ、、、、、、、、（感涙） (7月12日 13時) (レス) @page25 id: e4b76dac92 (このIDを非表示/違反報告)
かみぶくろ*(プロフ) - 無名さんさん» 全部わかってもらえるとは正直思ってなかったっす（） (2023年1月15日 12時) (レス) id: 789bc89d04 (このIDを非表示/違反報告)
無名さん - 98話のやつ全部わかるとなんか感動……みんな主人公(夢主)を思い出すと…あれ、おかしいな……目から水が……… (2023年1月15日 10時) (レス) @page21 id: 2e8045659d (このIDを非表示/違反報告)
かみぶくろ*(プロフ) - (*≧∀≦*)さん» うぇぇいやったぁぁめっちゃ褒めてもらえるゥゥ!（コメントありがとうございます！） (2022年10月5日 19時) (レス) id: 789bc89d04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かみぶくろ* | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/okjhgf/
作成日時：2022年3月16日 1時
