89話 ページ12
mr「は……」
km「僕が来たのはヒロインじゃない君がヒロインのルートを通ってもらっちゃ困るからね。そのバグの修復だよ」
『なぁ、修復手伝うとは言ったけど、何すればええん？』
km「君が今のヒロインだからね。特にしてもらうことはないよ大人しくこの世界で過ごしてて」
大人しく。というところを強調された気がする
別に反抗する気もないのに……
半透明のバリアのようなものに囲まれたミラは、その壁をなんでども殴っていた
かつてのヒロイン…
私が来る前になにがあったのかはわからないが
私は別にミラを殺したいわけじゃない
km「そろそろ消えてもらっていい？」
mr「はぁ！？」
km「君がいなくなったのは国に帰ったってことにしとくから。問題ないでしょ？」
mr「問題ないわけないじゃない！私が消えるってどういうことよ！」
km「そのまんまの意味。いらないやつ世界に入れててもめんどくさいだけだしさっさと消えてほしいんだけど」
『っ、いくらなんでも消すのは…』
km「何？じゃあ君が消える？」
『……』
km「ははっ。そんな顔しなくても君は消さないよ」
『でも……』
km「なんで？邪魔者は消えて道標も死なないんだよ？」
『消すのは…』
km「ん〜…あ、そうだ！じゃあ君の記憶からミラ消してあげようか？そしたら罪悪感もないでしょ？」
『そう言うんじゃないんよ』
km「はぁ…んもうめんどくさいなぁ…わかったよ。好きにしたら？」
明らかに不機嫌そうな顔をして、かみぶくろはそう吐き捨てた
もしこれで私が失敗したら、葵が死んでチーノも私もスパイになってミラの思い通りになる
多分もうかみぶくろの手は借りられないだろう
km「もし失敗したら断頭台にいる君でも笑ってあげるよ」
『ヒロイン死んだらあかんのちゃうん？』
km「………うっさいバーカ」
そう言うと同時に懐中時計がカチッと音を立てて
ミラの周りの壁が消え、止まっていた時間が動き出した
いつの間にかかみぶくろは消えていて、状況を理解しきれていないチーノが周りをキョロキョロ見回していた
ci「あれ………」
ここからの失敗は許されない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 452人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
俺 - かみさん！！！すげぇ、なんか…、めっちゃ！よかった！…です！(語彙力喪失中)図書館の「〜〜話」みたいなのは全て実際に作った話ですよね？だって、「推しが撮りたい誰よりも強い忠誠を誓った少女の話」読んだことあるから！ (11月4日 17時) (
レス) @page25 id: 93217855e3 (このIDを非表示/違反報告)
雲裂陸(プロフ) - この人本当に小説家デビューした方がいいよ、、、、、、、、（感涙） (7月12日 13時) (レス) @page25 id: e4b76dac92 (このIDを非表示/違反報告)
かみぶくろ*(プロフ) - 無名さんさん» 全部わかってもらえるとは正直思ってなかったっす（） (2023年1月15日 12時) (レス) id: 789bc89d04 (このIDを非表示/違反報告)
無名さん - 98話のやつ全部わかるとなんか感動……みんな主人公(夢主)を思い出すと…あれ、おかしいな……目から水が……… (2023年1月15日 10時) (レス) @page21 id: 2e8045659d (このIDを非表示/違反報告)
かみぶくろ*(プロフ) - (*≧∀≦*)さん» うぇぇいやったぁぁめっちゃ褒めてもらえるゥゥ!（コメントありがとうございます！） (2022年10月5日 19時) (レス) id: 789bc89d04 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かみぶくろ* | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/okjhgf/
作成日時：2022年3月16日 1時
