紹介 ページ5
水「おーい、席付けー。」
水上の言葉に生徒たちはわらわらと席につく。
水「今日は転校生が来てる。じゃあ紹介するな、入って。」
転校生ネタでありきたりな言葉を発する水上。
教室の扉が静かに開いて二人の少女が入ってきた。
教室にしぃんとした空気が流れる。
『はじめまして、転校してきました神門Aと申します。どうぞよろしくお願いいたします。』
ふわっと陽だまりのような笑顔を向けるA。
り「同じく転校してきた風見凜です！よろしくお願いします！」
二人はそろって頭を下げる。
しぃんとした空気を切り裂いたのは女子生徒の発言だった。
ﾓﾌﾞ「綺麗・・・。」
ﾓﾌﾞ「ホント・・・髪の最高傑作だわ・・・。」
ぼそぼそとそんな声が聞こえる。
ﾓﾌﾞ「やばい、俺神門ってやつドストライクだわ。」
ﾓﾌﾞ「俺も。」
少し教室が騒がしくなりはじめたとき時、水上が手をたたいた。
水「はいはーい、じゃあ二人の席を決めようか。どこがいいかなー。」
んーっときょろきょろ周りを見回す水上。
女子にはズキュンときたようで顔が真っ赤になっていく女子生徒たち。
二人を除いて・・・。
り「先生、私たちあそこがいいですー！」
凜が窓際の一番後ろの席を指差す。
二つ机があり場所で言うと一番いい席のはずなのになぜか空いていた。
それには二つの条件があってこそ成り立つ偶然。
条件一
このクラスでの席替えが自由であること
条件二
松野兄弟が窓際の席を占領すること
この二つである。
このクラスの全員は松野兄弟をとても怖がっており、できるだけ同じ班にはなりたくない。
つまり松野兄弟と一番近いこの二つの席は絶対に余ってしまうのだ。
凜の言葉にクラスがざわざわする。
ﾓﾌﾞ「えっ・・・。あの席って・・・。」
ﾓﾌﾞ「松野君たちと同じ班・・・。」
だが、
『先生、私もあそこがいいです。凜と隣になれますから。』
Aの声で静かになった。
水「そうか、なら神門と風見はあそこな。」
そう言ってAの背中を押す。
すたすたと歩いていくAと凜。
クラスの全員が首を回す。
すっと席に座る二人。
水「それじゃあ今から休憩！」
水上の言葉で静かだった教室がいっせいに騒がしくなった。
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サクラ - 終わらないでください！更新楽しみに待ってます！ (2018年6月23日 0時) (
レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - 完結？まって続きががちで気になってしかたがないんやけど！？続きだせへん？ (2018年6月14日 21時) (レス) id: 2a9c9cc493 (このIDを非表示/違反報告)
プリュム(プロフ) - 愛鈴にゃん@色松推しッスさん» 本当ですか！？ありがとうございます！喜んで頂けるように頑張りますね〜！ (2016年3月31日 12時) (レス) id: 9b1befb2eb (このIDを非表示/違反報告)
愛鈴にゃん@色松推しッス(プロフ) - プリュムさんの小説どれを読んでも、とっても面白いです！続き楽しみにしてます！！更新、ファイトっ！ (2016年3月30日 21時) (レス) id: 2d806a08d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プリュム | 作成日時：2016年2月12日 23時
