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17話※流血表現あり ページ18

***


「っ、・・・はぁ、はぁ」




「違法マイクで挑んでくる辺り、底辺さが伺えるよ」


三郎の性格の悪さも充分伺えてます。

でもこの男にはフロウも無かったし、リリックもパッとしなかったからこうなるのはしょうがないか。


「僕が言える事じゃ無いけど。もっとスキル磨いてから出直したら?」


そう言うなり、私の手を取ってさっさと歩き出した三郎。
その後ろ姿が、ちょっと格好いいと思ってしまった所が狡い



―――――――――――――――――――――――――――――――――



「よし、これで全部」


その後に買い物を済ませようと、商品をカゴに入れてレジに向かおうとしたとき。


「····っ、A、危ない!」


「っえ?」


三郎の焦った声が聞こえ、何事だと素っ頓狂な声を出した途端、床までの距離が近付いた。


三郎に、押されたのだ。


「ちょっと三郎、なに押してんの―――」

私の口はそこで止まった。
わざとじゃなくて、無意識に。多分、声を出す余裕も無かったのだ。


後ろを振り向いた瞬間、兄の呻き声が聞こえ、赤黒い液体が飛び散るのが見えたから。

そして、既視感のある男。


「さ、三郎····!」


そこに駆け寄るが、三郎の顔色はどんどん青白くなっていくばかりだ。
幸い刺された所は腕だったからまだ息はあるものの、ドクドクと流れ、自分の手にヌルっと気味の悪い感触をもたらす血が厭に縁起でもない兄の死を連想させる。


男はもうおらず、代わりに血相を変えた店員や客が集まっていた。



「っ、誰か救急車を!」


その声で皆が我に返ったのか、辺りは悲鳴と逃げ帰る客で一杯だった。
イケブクロで有名な三兄弟の末弟ということもあったのかもしれない。


 
それにしても、さっきの男。


「(さっき、三郎とバトルした人だ)」


これで負けたから刺したとかふざけた事言ったら、こっちがあちらを刺しかねない。


三郎·····

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アミ - この作品、すごく面白かったです!!更新頑張ってください! (2021年4月8日 10時) (レス) id: ba379c9f27 (このIDを非表示/違反報告)
十鞠 - 続きが楽しみです!!三郎君尊過ぎませんか、、?ちょっと、三郎君刺した奴狩ってきます。 (2019年8月8日 1時) (レス) id: fb05fdae18 (このIDを非表示/違反報告)
カヨ林檎(プロフ) - 水無月碧音さん» ご指摘ありがとうございます!恥ずかしい間違いをしてしまいました(-_-;)只今修正致しました。今後ともよろしくお願いします(*^^*) (2019年5月25日 20時) (レス) id: d998e82556 (このIDを非表示/違反報告)
水無月碧音(プロフ) - 設定の欄、二郎くんは17歳ですよ!^^;応援してます! (2019年5月25日 16時) (レス) id: 9308ec7c9c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚々 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kayo3925/  
作成日時:2019年5月23日 23時

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