12話 ページ13
「――――?!」
警戒してパッと振り向くと、ピンクの髪に派手な格好をした男性――男の子と言った方がしっくり来る――がいた。
「あ、飴村乱数・・・・?」
「やっほー!この前の中王区以来かな?」
じろ兄と三郎は警戒しているが、飴村乱数という人は全くそのような雰囲気が無く、普通の友人かのように振る舞っている。
そして、私と目があった瞬間、思いきり顔を近づけてきた。
「ひ、?!」
思わず後退りすると、よろけて頭の方からコケる。
「わぁぁぁぁぁ?!」
「あれ?おねーさんコケちゃった?」
上にはそれを楽しそうに見ている飴村乱数。
・・・・この人、何者なの?
「いった・・・・・く、ない」
そして頭に来るはずの衝撃と痛みはいつまで経っても無かった。
「ったく・・・・Aって運動神経も鈍いの?」
「さ、三郎!」
どうやら三郎が間一髪で頭を打つのを防いでくれたらしい。
お陰で今、三郎は私の膝枕状態になっている。
「あ、ありがと・・・・」
「・・・・ん」
素直にありがとうと言うと、それに驚いたのか顔を背けて短く返事をした。
ふーん。ツンデレ気質がなかなかある兄だなあ。
「三郎、何照れてんだ?耳まで真っ赤だぞ〜」
「うるさい!この低脳!」
でもツン:デレが8:2なくらいデレ少ないけど。
と思ったら、頭にあった支えが無くなったような感覚がした。
まさか――――と思ったときにはもう遅い。
ゴッ!!!
鈍い音がしたと同時に、視界がブラックアウトした。
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アミ - この作品、すごく面白かったです!!更新頑張ってください! (2021年4月8日 10時) (レス) id: ba379c9f27 (このIDを非表示/違反報告)
十鞠 - 続きが楽しみです!!三郎君尊過ぎませんか、、?ちょっと、三郎君刺した奴狩ってきます。 (2019年8月8日 1時) (レス) id: fb05fdae18 (このIDを非表示/違反報告)
カヨ林檎(プロフ) - 水無月碧音さん» ご指摘ありがとうございます!恥ずかしい間違いをしてしまいました(-_-;)只今修正致しました。今後ともよろしくお願いします(*^^*) (2019年5月25日 20時) (レス) id: d998e82556 (このIDを非表示/違反報告)
水無月碧音(プロフ) - 設定の欄、二郎くんは17歳ですよ!^^;応援してます! (2019年5月25日 16時) (レス) id: 9308ec7c9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柚々 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kayo3925/
作成日時:2019年5月23日 23時