1話 ページ2
「二郎、三郎、A、メシの用意出来たぞー」
いち兄の大きな声で、私達はすぐテーブルに向かう。
山田家の夜はいつもこんな感じで、だいたいじろ兄と三郎の小競り合いも始まる。
「おい低脳、ま〜だみんな席に着いてないのに箸持たないでくれるかな?この常識知らずなのが兄だなんてさ・・・」
「あぁ?まだメシに手ェつけてねえだろうが。もういっぺん言ってみろや!」
ほら、また今日も。なんというか、もう喧嘩を仲裁する気も失せて少し呆れてくる。
このままだと永遠に喧嘩が終わらないので、これまたいつも通りいち兄がゲンコツを二人に食らわして終わった。
「痛いよいち兄・・・」
「痛いよ兄ちゃん・・・」
ベソをかきながらテーブルに向き直る二人。
こんなことなら最初から喧嘩しなければいいのに、って思うけど喧嘩するほど仲が良いっていうからまあいいよね。
喧嘩する兄弟の方が家族っぽい。
「「「「いただきます」」」」
今日は近所で貰った野菜を使った炒め物だ。
とはいえ、育ち盛りの兄弟だから量も物凄く多い。
じろ兄が一番食べているけど、いち兄も三郎も充分な量食べている。
私は至って普通の量を取り、少しずつ口に運ぶ。
こんな生活が毎日送れて幸せだけど、少し疎外感を感じることもある。
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アミ - この作品、すごく面白かったです!!更新頑張ってください! (2021年4月8日 10時) (レス) id: ba379c9f27 (このIDを非表示/違反報告)
十鞠 - 続きが楽しみです!!三郎君尊過ぎませんか、、?ちょっと、三郎君刺した奴狩ってきます。 (2019年8月8日 1時) (レス) id: fb05fdae18 (このIDを非表示/違反報告)
カヨ林檎(プロフ) - 水無月碧音さん» ご指摘ありがとうございます!恥ずかしい間違いをしてしまいました(-_-;)只今修正致しました。今後ともよろしくお願いします(*^^*) (2019年5月25日 20時) (レス) id: d998e82556 (このIDを非表示/違反報告)
水無月碧音(プロフ) - 設定の欄、二郎くんは17歳ですよ!^^;応援してます! (2019年5月25日 16時) (レス) id: 9308ec7c9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柚々 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kayo3925/
作成日時:2019年5月23日 23時