幼女になりたいと願ったが、重たい設定は望んでない【名探偵コナン】

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小さな子どもを拾った。



正確には保護したんだけど･･･

日本語を話せるからという理由で任されてしまった。
ただでさえ子どもの相手をしたことがないのに、問題を抱えた子どもの世話なんてできるんだろうか･･･



しかし、思っていたよりも会話ができているので安心した。

ちゃんと聞けば、単語だけとはいえ答えてくれる。
･･･考えたくない裏のことまで分かりそうだけど、嫌がることをしなければ...


「やぁあああああ！！！」


声をかけずにお湯を頭からかけてしまいました。
小さな体をさらに小さくして震えている。


「ごめんね、怖かったよね」

「ごめ、ごめん、さいｯ、ごめ、なさい！」

「Aちゃんは、悪くないよ。
謝らないで、僕の方こそごめんね」


何かに怯えて、許しを乞う。

こんな小さな子どもなのに･･･
ずっとは守れないけれど、今だけはキミを守ると誓うよ



「だいじょーぶ」


ぎゅっと抱き締めていたら腕の中で声がした。


「ごめんね、髪を洗おうとしたんだ･･･」

「だいじょーぶ、A なかない」


人が変わったかのように、しっかりと言葉を話す。
まるで自分に言い聞かせているかのように･･･

少しでも早く終わらせてあげようと下ろすと、なぜか壁に手をついて背中を向けられる。
･･･なにかする度にビクビクする姿に何かが目覚めそうだったので、無心で残りのことを終わらせた。


ドライヤーの説明をすると｢怖くない｣と答えていたが、いざスイッチを入れると僕の服を掴んできた。
強がっているとはいえ、多少は心を許してくれているようだ。

･･･もしかしてさっきも何かに掴まっときたかったんだろうか？

そんなことを考えながら乾かしていたら、いつの間にかサラサラになっていた。
手ぐしで軽く整えてから抱き上げ、鏡へ映してみる。
同年代にあたる子達よりもはるかに華奢だが、可愛らしかった。

鏡を見ていたかと思うと、不思議そうにしている。
これも僕の配慮が足りなかったのかもしれない。

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