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「敵はオレが何とかして時間を稼ぐ。Aは自陣を塗ってスペシャルを溜めておけ」
「分かった」
 スクイックリンがヤグラを奪い、第一カンモンに到達する。それをスカルが的確に撃ち抜いて、残るスパッタリーの姿を探す。
「スカルくん、こっち! カモン!」
「……!」
 Aの「カモン」の声に反応してスカルが振り向くと、そこではAがスパッタリーの襲撃から必死で逃げ回っていた。
「復帰したけど、いつの間にか自陣に入り込まれて、狙われてる! ……どうしよう、全然当たんない!」
 どうやら敵は意地でもAをヤグラに乗せないという魂胆らしい。敵のインク上であろうとスライドで素早く動き回れるマニューバーは、とりわけAが苦手とする相手だ。
「……チッ。ここまで近付かれたか」
 スカルが射線を向けていることに、Aが気付く。次の瞬間、重い射撃音が響いて、Aの眼前にいるスパッタリーを撃ち抜く。

「Aに近付く奴は、オレが全員撃ち抜いてやる」

(また、スカルくんに守ってもらっちゃった……)
 遠くからぽうっとスカルを見つめているAの元に、すかさず声が届く。
「今だ、ヤグラに乗れ」
「うん!」
 見惚れている場合なんかでは無い。すぐにAがヤグラを奪い取り、スカルはヤグラの前でAを守るように中央の高台に立ちはだかった。
 ヤグラが中央の高台に上り、第一カンモンへと向かい始める。左の高台から射線を向けてきたスクイックリンをスカルが返り討ちにするも、カンモン到着と同時にスパッタリーがスカルの足元に迫ってくる。
「スペシャルを使うぞ」
「うん!」
 スカルがヤグラ上にホップソナーを投げ、Aがマルチミサイルを構え、スカルを追うスパッタリーと、エナジースタンドとジャンプビーコンであっという間に復帰してきたスクイックリンを纏めてロックする。予告円が現れると同時に敵が一瞬怯んだのを、Aは見逃さなかった。移動経路を切るようにカーリングボムを投げ、ミサイルから逃げる敵にホップソナーを踏ませる。
「ダメージが入った。狙え」
 スカルのその声を聞いて、Aは素早くブキを構える。マーカーの方向に向けて放たれたインクの矢が敵を貫き、ワイプアウトと同時に観客席からは歓声が沸き起こった。
「おおっ、いい感じじゃない!?」
「ああ、このまま押し切るぞ」
 第一カンモンを突破し、カウントリードと共にナイスを掛け合う。

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ただの紺色(プロフ) - スカル落ちのストーリーはあんまりないので読んでて楽しかったです! (12月24日 2時) (レス) @page23 id: ec9847f949 (このIDを非表示/違反報告)
とある少女 コロイカ 緑チームシリーズ 大好き! - 続き嬉しいです 楽しみにしてます! (2023年4月11日 16時) (レス) @page3 id: 7ed1cae315 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Shinju | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2023年4月9日 20時

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