Chapter5 - Take the Top of Tower - 1 ページ1
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訪れたイカップル杯当日。数多の二人組たちが行き交うロビーの喧騒の中で、取り残されたように独りでうろつきながら、Aはナマコフォンを開いて時刻を確認する。スカルに伝えていた待ち合わせの時刻を30分は過ぎているが、彼からは『遅れる』との連絡があったきりである。そろそろ着いてもおかしくない頃ではあるのだが、と思っていると、ナマコフォンの通知音が鳴った。
『ここはどこだ』
メッセージと共に、現在地から見える風景と思しき写真が添えられている。
『そこはアタマ屋の上? ……迎えに行くから、そこで待ってて』
一体何をどうすればそんな場所に辿り着くんだと思いつつ、Aはロビーを後にする。こうなることを想定して、大会出場者の集合時間よりも1時間早い待ち合わせにしておいて良かった、とAは切に思った。
「スカルくーん! ここだよ、スーパージャンプで来てー!!」
アタマ屋近くの屋根の上にいるスカルを見つけて大きく手を振る。すぐに彼は気付いたようで、スーパージャンプで向かってくる。
「すまないな、A」
「大丈夫だよ、まだ時間に余裕はあるから」
Aが先導して、集合場所であるロビーへと向かった。
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ただの紺色(プロフ) - スカル落ちのストーリーはあんまりないので読んでて楽しかったです! (12月24日 2時) (レス) @page23 id: ec9847f949 (このIDを非表示/違反報告)
とある少女 コロイカ 緑チームシリーズ 大好き! - 続き嬉しいです 楽しみにしてます! (2023年4月11日 16時) (レス) @page3 id: 7ed1cae315 (このIDを非表示/違反報告)
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