検索窓
今日:6 hit、昨日:1 hit、合計:3,179 hit

Chapter5 - Take the Top of Tower - 1 ページ1

***


 訪れたイカップル杯当日。数多の二人組たちが行き交うロビーの喧騒の中で、取り残されたように独りでうろつきながら、Aはナマコフォンを開いて時刻を確認する。スカルに伝えていた待ち合わせの時刻を30分は過ぎているが、彼からは『遅れる』との連絡があったきりである。そろそろ着いてもおかしくない頃ではあるのだが、と思っていると、ナマコフォンの通知音が鳴った。
『ここはどこだ』
 メッセージと共に、現在地から見える風景と思しき写真が添えられている。
『そこはアタマ屋の上? ……迎えに行くから、そこで待ってて』
 一体何をどうすればそんな場所に辿り着くんだと思いつつ、Aはロビーを後にする。こうなることを想定して、大会出場者の集合時間よりも1時間早い待ち合わせにしておいて良かった、とAは切に思った。
「スカルくーん! ここだよ、スーパージャンプで来てー!!」
 アタマ屋近くの屋根の上にいるスカルを見つけて大きく手を振る。すぐに彼は気付いたようで、スーパージャンプで向かってくる。
「すまないな、A」
「大丈夫だよ、まだ時間に余裕はあるから」
 Aが先導して、集合場所であるロビーへと向かった。

2→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (16 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
15人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ただの紺色(プロフ) - スカル落ちのストーリーはあんまりないので読んでて楽しかったです! (12月24日 2時) (レス) @page23 id: ec9847f949 (このIDを非表示/違反報告)
とある少女 コロイカ 緑チームシリーズ 大好き! - 続き嬉しいです 楽しみにしてます! (2023年4月11日 16時) (レス) @page3 id: 7ed1cae315 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Shinju | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2023年4月9日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。