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『おっとここで、ブラボーチーム、ヤグラを奪い返したー!!』
『エイ!(試合時間は終わったけど、劣勢側がヤグラを確保したから、延長戦に突入するよ!)』
(不味い、このままでは……!)
Aをキルし、ヤグラを奪い取ったローラーは、そのまま立て続けにヤグラを取り囲む味方をキルしていくと、あっという間に人数状況を逆転させてしまった。
(ダメだ! 反撃しないと! このまま敵のペースに乗せられては困る!)
リスポーンに戻ってきたAは、急いでヤグラの元へと駆けつける。だがヤグラの上にはハイドラントが乗っており、こちらからは手の出しようがない。
(とにかく、ハイドラのチャージの隙を突いてヤグラから引き摺り下ろさなければ)
そう思い、ヤグラの横から周り混む。途端に、右からはスプラシューターが、左からはクラッシュブラスターが迫って来ていることに気付く。
(しまった、挟み撃ちにする気だ!)
カモンで精一杯の助けを呼ぶ。たがこちらはまたしても人数不利だ。
(嫌だ、このまま負けるなんて、嫌だ……!)
Aの願いも虚しく、彼女はクラッシュブラスターの爆風に足を取られ、そのまま敵のシューターを避けきれずにデスとなった。敵のローラーがヤグラ上にグレートバリアを展開し、ハイドラントが堂々と立ちはだかる。そして、手も足も出せないまま、敵のカウントリードと同時に試合終了の笛の音が響く様を、彼女はただ黙って見ていることしかできなかった。
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