Chapter3 Drowning in Pure White - 1 ページ16
***
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
挑戦終了
WIN LOSE LOSE WIN LOSE
ウデマエキープ
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
分かりきっていたように、S+昇格戦はまた勝てなかった。それでも、最初の方は手も足も出ないまま3連敗で終わっていたのに比べれば、2勝3敗で終わった今回の方が少し成長しているのだろうか。……尤も、最後のガチホコバトルの試合では、ヒラメが丘団地の高台の上で撃ち合いに夢中になっているうちに横から敵が降りてホコを持っていき、ただ一人それに気付いた自分が慌てて駆けつけるもガチホコショットに巻き込まれてデス、そのまま誰にも止められることなくノックアウト負け、なんてスカルに聞かれたら笑われてしまうだろうが。
とりあえず軽く腹ごしらえでもしてから、失った170ポイントをまた稼ぎ直さなければ。Aはナマコフォンを閉じ、ロビーの売店に向かった。手持ちのフードチケットを確認しながら、何を注文しようかと迷っていると、売店の横で駄弁っていたピンク色のゲソの集団の中から、一人のボーイがこちらに歩み寄ってきているのに気付いた。
「初めまして〜、キミってさ、もしかしてラクト使いのAちゃん?」
「え、うん、そうだけど」
声をかけてきたボーイは、キャディサンバイザーにおどるイカアロハという、この季節とは真逆の涼しげな格好をしていた。
「オレはアロハ。キミのことはスカルから聞いているよ」
……アロハ。スカルと同じ、S4の一人だ。
11人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ