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それから、輝石の国第7代国王の名、金星の衛星の名、真実薬の調合時に3番目に入れる材料、聖典第3章の内容、ダイヤモンド1キロの相場、など脈絡のないことを次々に聞かれる。
あの図書室で学んで吸収した知識を総動員して、時々つまずきながら答えていく。
「ああ」「正解だ」等、わたしが答える度に相槌をうってくださるレオナさまだけれど、わたしが口ごもれば途端にニヤニヤするものだから、なんだか背中がヒヤヒヤする。
そして最後の質問。
「俺の誕生日」
「えぇ…」
「あ？」
なんだか気の抜けた声が出てしまい、鋭い眼光にギロリと睨まれる。
最後の質問が第二王子の誕生日だなんて。しかも本人の前、間違えたらただじゃ済まない。
そんなわたしの焦りなんてつゆ知らず、レオーネ、もとい夕焼けの草原の第二王子、レオナ・キングスカラーはわたしを見下ろしている。
「7月、27日…です」
「上出来だ」
随分前に読んだ皇室の記録を頼りにほとんどダメ元で言ったけれど、どうやら正解だったらしい。
満足気に笑ったレオナさまにぐしゃぐしゃと頭を撫で回される。
な、なんか、ペット扱いされてる…？！
「随分と賢くなったな、ご褒美にキュウリを砂にしてやっても良いぜ」
「なっ…ば、馬鹿にしないでください！食べられるようになりましたよ！」
待てよ。なんで、そんなに覚えていなくても良いような細かいところまで覚えているんだろう。
と、いうことは。
「まさか、昔話の…ユニーク魔法を使う人って…」
わたしの言葉に、くつくつとレオナさまが喉を鳴らして笑う。
「俺だ。まさかあんなに褒められるとは思わなかったなぁ？」
ニヤニヤとわたしを見下ろしてくる男を見て、改めて思う。
この人、最高に意地が悪い！！
「それは…大変失礼いたしました」
一応謝っておくけれど、完全に不本意だ。
『レオーネ』はもっと優しくて紳士的で、こんな人じゃなかったはずなんだけど。
内心ムスッとしたまま頭を下げていると、「いつまで跪いてる。立てよ」と言われ、目の前に手を差し出された。
従者風情のくせに、この国の第二王子の手を借りて立ち上がってしまった。
そう気づいたのは、彼の手を反射的に取り、立ち上がった直後だった。
「し、失礼しました！」
ハッと我に返って重なっていた手をパッと離した。
…つもり、だったんだけど。
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るり(プロフ) - ネイビーさん» はじめまして〜こちらこそそんなに褒めていただけて光栄です！ありがとうございます^ ^ネイビーさんをギュンギュン(笑)させられるようにわたしも頑張りますね！更新頑張ります！ (2020年6月16日 8時) (
レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
ネイビー - はじめまして！このような素晴らしい作品を書いて下さり、誠にありがとうございます。もう、もう、レオナさんかっこ良すぎて、キュンキュン通り越してギュンギュンでした！これからもずっと応援しています！ (2020年6月16日 1時) (レス) id: a7f9a787f1 (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - 誓雨さん» 誓雨さんありがとうございます〜！とても嬉しいです！そろそろ続編に移ろうかと考えているのでそちらでもよろしくお願いします。頑張りますね〜！ (2020年6月15日 19時) (レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
誓雨(プロフ) - この小説ほんと好きです！レオナさんもカッコいいし夢主ちゃんも可愛いし……いつもキュンキュンしてます！更新頑張ってください！ (2020年6月15日 19時) (レス) id: fc504e5c9b (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - Aさん» ほ、ほんとだ…わざわざご指摘ありがとうございます！タイトル書き間違えてました…お手数かけてすみません…。頑張りますね！ (2020年6月14日 23時) (レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るり | 作成日時：2020年5月9日 23時
