転校生は婚約者でした 【桃】

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『それは！私のいちごクリームメロンパン!!!





ちょっ！返して…！』










桃澤くんの手元を指さして叫ぶと、桃澤くんはすっと立ち上がった。










さとみ「やだ。ってかうまっ！」










取り返そうとするも、私よりもだいぶ高い桃澤くんが高いところまで持ち上げていて届かない。










『……じゃあいいよ。』











さとみ「ん……諦め早っ。」










私が諦めると、意外とでも言いたそうな顔で私を見た。










『朝のお礼。……今朝はありがとう。』










朝、五十嵐先生に捕まらないで済んだのは桃澤くんよおかげだ。










さとみ「あー美紀s…五十嵐先生のこと？」










『美紀先生って呼んでるの？』










美紀先生、五十嵐先生の下の名前。





少し気になって桃澤くんに聞いてみた。










さとみ「あーそう呼べって言われてさ。





面倒なことになりそうだし、とりあえず従った感じ？」










『……そうなんだ。』










先生は桃澤くんのこと気に入ってるみたいだけど、桃澤くんはそんなことないみたい。





少し面倒くさそうにしてるし。










さとみ「何？嫉妬してんの？」










『……はい？？？』










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