転校生は婚約者でした 【桃】

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『遅くなってごめん！』










るい「！……A！





大丈夫？今電話かけようと思ってたとこ。」







『ごめん、悪魔に絡まれてさー。』







るい「え、何それ。



とりあえずいつものとこ行こ。」






『おけ！』










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『ん〜！





やっは、はやほはんのはんへーひおいひ〜！』
(やっぱ、隼人さんのパンケーキ美味しい！)










隼人「はいはい。





飲み込んでから話してくださいね。





では、これで私は失礼します。」










隼人さんはにっこり笑って一礼すると去っていった。





隼人さん、というのはここの喫茶店の店長である紳士的な男性のことだった。





ここは隼人さんが21歳の若さで2年前にこのお店をオープンしてから穴場として人気の場所となっていた。





つまり今隼人さんは23歳。





そんなに若いとは思えないくらい落ち着いていて、ファンも多いんだとか。




その一人が……










るい「……かっこいい。





優しくて料理もできるなんて最高過ぎる……。」










そう。





るいのことだ。





しかもるいはただのファンじゃなくてリアコ勢。










もうそれ恋なんじゃない？










って思うけど私も恋愛経験豊富なわけじゃないし断言できない。










まぁるいがいいなら何でもいいけど。





でもるいに彼氏ができたら少し寂しいな……。










そんなことを考えながらパンケーキを頬張る。










美味し……！





るいが好きになる気持ちも分からなくもないな……。











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