窮鼠なれど王を噛めーその27 ページ21
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「あの、俺もですか？」
「無理にとは言いませんがね。」
恐る恐る聞いてみると、きっぱり頷かれた。えー…と驚いていると行かないの？という目で甲斐さんと平古場さんがこっちをじっと見た。うっ、その顔は断れない……！！！まぁ俺も行きたいからいいけど…！！！
「分かりました、お供させてください！！」
俺がそう言うと、甲斐さんと平古場さんはまたひゃっほーいと飛び跳ねた。
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夕食を食べ終えてマネージャーをミーティングで明日のことについて観月さんから話があった。
天海さんがいなくなる穴埋めということで、明日の俺の担当はルドルフと四天宝寺と医療テントの三つになった。
忙しくなるだろう明日に向けて、お風呂も終わった今はすぐに部屋で寝たいのだが。
「……寝れるわけがない…！！」
今日は本当に色々ありすぎた。変にアドレナリンが出ているのか、俺の目はめっちゃ開いたままだった。
(…何か、気分転換でもしたいな…)
どこかにいい場所はないだろうかと廊下の地図を見る。
食堂で歌ってもいいけど悲しいわけじゃないしなぁ……先輩達の部屋にお邪魔してもいいけど、そういえば部屋が変わってる人もいるからどこに先輩がいるかよくわからないな…
そんな風に地図を追っていると、
「屋上…」
俺は、その言葉に釘付けになった。
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屋上に行くまでは、学校の様に外階段があるのではなくエレベーターか普通の階段で行けるようだったので俺は階段を使った。
初めて学校の屋上に言った時と同じような気持ちを抱えて、俺は重たい扉を押し開ける。
「っ…うわぁ…！」
そこにあったのは、月と海。
たったそれだけの風景が新鮮で、俺はフェンスに駆け寄った。
今日の月が特別綺麗だとか、山奥だから星が綺麗だとかそう言う訳では無い。
それでも、俺の心にはその光景がすんなりと入ってきて心地よかった。
俺は少しだけ口元に笑みを浮かべて屋上を見渡す。隅には花壇があって、気持ち程度に花が咲いていた。
「なんか、学校みたいだな。」
そう口に出したら落ち着いてきて、もう眠れるだろうとなんとなく思う。
もう少し月でも眺めたら帰ろうかと思ったその時、
「っ、A！」
後ろから知った声に名前を呼ばれて、俺は咄嗟に振り返った。
「………跡部、様？」
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木こりのコロポ(プロフ) - 日吉和菓子2円さん» コメントありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2018年4月30日 0時) (
レス) id: 43368e3037 (このIDを非表示/違反報告)
日吉和菓子2円 - ルドルフ組が可愛かったです！ (2018年4月29日 22時) (レス) id: 9521c565b3 (このIDを非表示/違反報告)
木こりのコロポ(プロフ) - 第一部隊さん» コメントありがとうございます！ルドルフの中だと淳が好きなので、かなり淳との会話が多くなってしまったかなと思います…！お気に召して貰えたならなによりです！ (2018年4月29日 19時) (レス) id: 43368e3037 (このIDを非表示/違反報告)
第一部隊(プロフ) - ルドルフかわいかったです！家族設定面白い！ありがとうございました！ (2018年4月29日 18時) (レス) id: 91bd124fa4 (このIDを非表示/違反報告)
木こりのコロポ(プロフ) - 暁月さん» ご指摘ありがとうございます！訂正しました！ (2018年4月29日 13時) (レス) id: 43368e3037 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木こりのコロポ | 作成日時：2018年4月14日 8時
