J2 ページ43
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ゴロンと寝返りをうったら刺すような光を感じて、顔を背ける。なんでカーテン閉めてないの！と重たい瞼をあげると、そこにはお気に入りのカーテンはなく、見慣れぬ色合いのシンプルなカーテンが綺麗に纏められていた。
「…ここ、どこ？」
動きの鈍い頭でも、流石にここが自宅ではないということは理解出来た。二日酔いでガンガンと痛む頭に鞭を打って、必死に昨夜の事を思い出した。
「それで？やっと出来たっていう彼氏とはどーなのよ？」
「それ！話そうと思ってたの！」
「なになに、なんかあった？」
「アイツ、浮気してたの…！しかも理由が、お前相手じゃ勃たないからとか言いやがるの！酷くない？」
「うっわ、最低」
「顔が好みだからって軽率に付き合うんじゃなかったわ...」
「Aメンクイなとこあるもんねぇ〜」
...そうだ。確か、一方的に別れを突きつけてやった彼氏について同期の友達に愚痴ってたんだ。この時にかなりお酒を呷ってたから、記憶飛んでるのか。いやでも知らない家にいる理由にはならんのよ...。
??「...俺ら相性良いね」
??「ここがイイの？」
??「ねえ、俺のものになっちゃいなよ」
断片的に思い出された、艶っぽい優しい声音と甘えるような自分の声。ブルっと身震いしたことで、自分が服を着ていないことに気づく。
そういえば、先輩が仕事相手だというイケメンを連れてきていた。話したような記憶あるし、これはもしかしなくても、
「ワンナイトやらかした！？」
ふと、隣にある膨らみに気づく。布団にくるまっててよく見えないけど、これきっと昨日のイケメンだよね…？
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作者名：ミヤ | 作成日時：2023年6月17日 15時
