My Sweet. (ページ36)

今日:38 hit、昨日:27 hit、合計:39,569 hit

ページページ36

.

「こっれはぁ、私がｯ、選んだ…！♡」

森「嘘ついてまでこれ贈った男守りたいの？」

「ウソつ、いて…なんん＂ｯ♡♡」

問い詰めるような声色に比例して律動が激しくなっていく。

森「前にA言ってたじゃん。俺が選んだピアス以外はしないって」

言われてみればそんなこと言ったかもしれない。

「それ、はぁ♡♡ごめんｯ！」

森「俺すごい嬉しかったのに」

「ごめｯ♡ぅぁ♡ごめんなさｯ、！」

森「じゃあこれ外していい？」

「ｯ！…うん」

森「今の間気になるなぁ…。え、これフェイクピアス？」

ピアスを外そうと耳に触れた慎太郎くんが驚いたようにする。

「…うん」

森「開けてんのになんで…ってあれ。穴塞がってる？」

あまりにも驚いたのか、律動が止まった。

「その…前に慎太郎くんが開けたかった、って言ってから」

元々あったピアス穴は元彼に無理やり開けられたものだった。

森「その為に１回塞いでくれたってこと？」

「うん。私も慎太郎くんに開け直してほしいなって思って」

森「もう～！そういうことは先に言ってよ～」

パァっといつもみたいに明るい笑顔を浮かべた慎太郎くんにホッとする。暗い表情がずっと気になっていたのだ。

「驚かせたくて。ごめんね」

森「ううん、そういうことならいーのよ。準備しておくから今度開けようね」

「うん、お願いします」

森「良かった。これからもずっとAの耳には俺が選んだピアスを着けててね」

.