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「今日はいい日だったなー」
自然とこぼれてくる言葉。
タカシ、ミアちゃん、そしてチャンミン
ほっこりする時間。
なんか久しぶりだった。
「そうですねー。不思議ですよ」
「え？」
「タカシと会ったのは偶然だし、こんなに仲良くなるなんて思ってもみなかったのに」
「そう・・だよね」
「こういう仕事をしているとやっぱり人と関わるのには神経を使うんです」
私には到底想像がつかないけど仕事柄そういうことも多いんだろうなって察しはつく。
「自分の身は自分で守らなきゃいけないのに、タカシはその時自分のことで精一杯だったから・・
俺の事芸能人だって知ってもすげーっては言ってたけどそこまで重要じゃなかったみたいで」
幼いころ両親に捨てられたせいか人よりも自分を優先する癖のあるタカシ。
自分を甘やかせるのは自分しかいないってわかってたから自分が楽しいことを何よりも大事にしている。
「その時自分が思い上がってるのかもしれないって思ったんです」
「タカシは特別だよ」
私は苦笑いをした。
普通は東方神起のチャンミンがいたらテンションあがるし話したら自慢したくなる。
「誰か呼ぶってなった時も身構えてたんですけど、あなたも気にしてないみたいで・・
でもよく隠し通せましたね、ファンなら飛びつくはずなのに、本当騙された感じです・・」
「ごめんって！あの時はもう頭が追い付いてなかったから」
「でもよかった。ファンですなんて言われたら二度と会えなかったから」
「・・・ごめん」
「ファンのくせにヌナに徹してくれたことは感謝もしてます」
チャンミンは二カッと笑った。
「楽しかったですね、今日」
「うん」
「タカシも過去のこと教えてくれて」
「うん」
「ミアちゃんに言ってるみたいだし、俺も知ってるし・・ちょっと寂しい？」
悪戯っ子のようにチャンミンが言う。
「嬉しいよ。タカシにとっては過去のことは言いたくもないことだったから
言えるようになって・・言える人が増えて・・」
「そっか・・」
満足そうに微笑むチャンミン。
いつものように駅で、また・・と別れる。
また、タカシのためにこうやって会って、偽彼女を演じる。
ごめん、タカシ・・
私・・あんたにちょっと嫉妬してしまった。
でも、おめでとう！
大切な弟よ！
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作者名：Lip | 作成日時：2018年2月15日 0時
