バレた・・？ ページ25
タカシのサプライズ誕生日会当日・・
私は連絡先を交換したミアちゃんとタカシの部屋で待ち合わせをした。
チャンミンにはここで集合と言ってある。
「ケーキは手作りで用意してきたんです、冷蔵庫に入れてあって・・」
「さすがミアちゃん！ケーキも作れるんだね」
見た目の女子力を裏切らない！
あとは、飾りつけと、クラッカーもというミアちゃんが可愛くて愛おしくてしょうがない。
幸せそうだなぁ〜、私も欲しいなぁ彼氏。
そう思って出てきた偽りの彼氏(チャンミン)を払しょくした。
「お料理は私が・・あの・・」
「そうだね、ミアちゃん特製のお料理なら喜ぶと思う！」
「Aさんには勝てないと思うんですけど・・・」
「いや、私あんまり料理得意ってわけじゃないから」
オムライスだって特訓したし韓国料理もどき？はチャンミンがほぼ作ったし。
「でも美味しいって言ってましたよ？ほっとするって」
「手間かけないから侘しい男一人暮らしにはよかったんじゃない？」
「家庭の味だって」
「・・・」
「聞いてます、タカシくんの家庭のことも。だから・・お姉さんみたいって言ってたAさんと
双子の兄弟みたいに笑いあえるチャンミンさんに一緒に祝ってほしくて・・」
あぁ・・
私が無理やり言わせたタカシの秘密を自然と打ち明けられる人ができたんだ・・。
そう思ったら泣けてきた。
「ミアちゃん・・」
「はい」
「タカシのことよろしくね？って私が言うのもおかしいけど・・」
「いえ、嬉しいです」
「本当にタカシは弟みたいなもんでさ、だからミアちゃんは妹みたいなの。
だからこれからは、ミアちゃんもお姉ちゃんだと思って？ね？」
厚かましいとは思いながらもそう言ったらミアちゃんも涙をためてた。
「さぁ！弟のために頑張りますか！」
かざりつけをしていたら・・
「あ！」
とミアちゃんが叫んだ。
「え？」
「お酒・・買ってきてなくて・・私あまり飲まないのでわからなくて・・」
「あ、買ってくるよ？」
「でも・・」
「ミアちゃん料理もあるでしょ？スーパーすぐだし行ってくるよ」
ミアちゃんが遠慮すると思って素早くかばんを持って移動した。
「じゃ、じゃぁ・・お願いします」
「あと好きなおつまみも買ってきまーす」
クスクスと天使の微笑みを浮かべていってらっしゃいと言うミアちゃん。
結婚したらこの笑顔で見送られるのか・・タカシめ・・←
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作者名：Lip | 作成日時：2018年2月15日 0時
