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「じゃぁ準備一緒にしよっか」
「A！」
「いいじゃん、ミアちゃんのサプライズ、喜ぶと思うよ」
タカシの話術なら私とチャンミン関係なく付き合ったばかりのミアちゃんを優先できたはずなのに
それをしないのはきっと、タカシもこの空間が好きなんだと思う。
ミアちゃんにその空間に居て欲しいと願っている証拠だ。
複雑な家族事情のタカシには私が本当の姉で姉に本気で仲良くなって欲しいと思ってるのがミアちゃんなんだろう。
チャンミンもきっと、大切な人になってるはずだ。
「ありがとうございます！」
そう言ったミアちゃんがすごくかわいく思えた。
タカシ、姉ちゃん本気で応援する。
この子ならきっと・・
「Aがそういうなら・・早く終わらせますね」
そう言ったチャンミンは私の頭をポンポン、と撫でた。
「嬉しそうな顔」
そう言って笑ったチャンミンも嬉しそうで私はまた幸せな気持ちになれた。
「お待たせ〜」
タイミングよく帰ってきたタカシに私はニヤケ顔が伝わらないようにビール持ってくるーとお皿を持って台所へ向かった。
ルンルンとお皿を洗っていると隣にチャンミン。
「適当に理由つけて夜は2人にしようね」
「同じこと言いに来ました」
タカシという共通の友人の幸せ。
口だけは達者で友達は多いけどなんとなく上辺だけで
でもチャンミンは違う。
「ありがとね」
「何がですか」
ふと笑う私に
「僕の友達ですから」
そういうチャンミンに噴出してしまった。
もちろん、こぼれてしまった最上級の笑顔。
「あと、僕とAを繋げてくれたキューピッドですから」
今度は驚きの吹き出しをしてせき込むと
「大丈夫ですか？」
とミアちゃんが背中をさすってくれた。
あぁ、ミアちゃんがいるから。
「2人のキューピッドですから、準備はAをどんどん使ってください」
「ちょっと！」
「お願いします」
笑って言うミアちゃんに、仲間外れにするなとタカシが拗ねるまでもう3秒・・
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作者名：Lip | 作成日時：2018年2月15日 0時
