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空想世界の夢物語 ページ33

ニックンのその言葉に
胸が全く高鳴らなかったと言ったら
嘘になる。


だけど
それは私にとってあまりにも非現実的で
空想の世界の夢物語だった。



「冗談・・だよね・・?」


ニックンに
戸惑いを感じながら・・そう言って



「俺が大切な話してるのに
冗談にするの・・?」



ニックンがそう言っても


もうそれ以上
何て言ったらいいのか
・・わからなかった。



探そうとしても
簡単には
返す言葉が見つからなくて

私達の間にあるのは沈黙で・・


そんな私の心を読もうとするように
しばらく黙ったまま
私を見つめてたニックンが
痺れを切らしたように
サンベッドから体を起こした。


「わかったよ・・・今の話は忘れて」


そう言って立ち上がると


「シャワーするね」


ニックンは
私をそこに残したまま
部屋の中に入っていった。

 


ちょっと、待って・・・

私・・
なんて言えば良かったの・・



ニックンがどこまで本気で
あんなこと言ったのか
わからないけど


私達の間を流れる空気が
変わってしまったのは確かで


だから
このままにしておくのは・・まずい。

そう感じた。




彼の後を追って
バスルームに行くと
シャワーの準備をしてる
ニックンがいた。


勇気を出して
彼の背中に声をかける。



「ニックン・・怒ったの・・?」


「いいや」



私に背中を向けたまま
バスルームシンクの棚の
タオルに手を伸ばすニックンが
上機嫌じゃないのは
その態度を見ればわかる。



「ニックンは・・私がクルーズ船に
一緒に乗りたいって言ったから
あんな事言ったんだよね・・?
あの言葉に深い意味なんて・・ないよね・・?」


ニックンは答えない。


「ニックン」


私に名前を呼ばれて
やっとニックンは
ミラー越しに私を見た。



「ヌナがそう思うなら、そうだったんじゃない?」


こんなの・・不安になる。


「・・そんな言い方しないで」


私のその言葉に

ニックンは
動きを止めて私を振り返った。

不機嫌な彼→←スイートのルーフテラス



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胡麻油(プロフ) - vol.624まで読みたいです♡笑 (4月14日 21時) (レス) @page44 id: 5d4609bdae (このIDを非表示/違反報告)
凛生(プロフ) - 麻樹子さん» ありがとうございます(°▽°)覚えていて下さってまた読みに来て頂き感謝の気持ちでいっぱいです。この先もドキドキして貰えたらいいな(^-^) (3月1日 17時) (レス) @page12 id: 604374d13e (このIDを非表示/違反報告)
麻樹子(プロフ) - 凛生さん、お久しぶりです。長い間ずっと待ってました。今は2PMのお話が更新されなくなりとても淋しい気持ちでした。またドキドキするお話を拝見する事ができてすごく すごく楽しみです。ありがとうございます。 (2月28日 20時) (レス) @page10 id: 844b947a69 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凛生 | 作成日時:2024年2月16日 20時

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