にちくんばっくほるべちくるという男 vol 5

FLY to THAILAND ページ30

ニックンから届いた封筒。

中には
ポストイットが貼られた航空券。


航空券の行き先はタイ
日付は6月24日

ニックンの誕生日。



ポストイットには
ニックンの筆跡で
こう書いてあった。



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YES or YES？ =]

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そして


3週間後の6月24日
私は当然の如く傍若無人を貫き
タイに向けて飛び立った。


ニックンが指定した
チャオプラヤ川沿いのホテルに向かう
ホテルのリムジン。

車窓から見えるバンコクの空は
抜けるように青かった。


ニックンの生まれた国。

それだけで
目に映る景色全てが
素敵に見える。


途中で
リムジンの運転手さんに
寄り道して貰って
パティスリーロージーで
小さなバースデーケーキと
バースデーバルーンを買った。


ホテルに到着すると
すぐに特大のスーツケースを広げ
ニックンへのプレゼントの包みを
リビングエリアのテーブルの上に並べる。

それが終わると
スイートルームのガラスウォールから
美しいチャオプラヤ川の
景色を眺めた。



ニックンに会いに
タイまでやって来たこと、

少しの迷いもなく
それを決めたこと

そんな自分を
思いっきり褒めてあげたい。


そこは・・
そう思わずにはいられないほど
素敵な場所だった。


シャワーを浴びたり
着替えを済ませたりしているうちに

時間は過ぎて行き
外の景色が夕闇に沈むころ

とうとうニックンから

"今から向かうよ"

って連絡が届いた。



本当にもうすぐ
・・ニックンに会える。



そして
その連絡から更に40分が過ぎ

扉をノックする音が聞こえると

心臓が壊れそうなほど
ドキドキした。

ドキドキの再会→←大丈夫じゃない

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